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2019/11/08

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.21

『森泉宏一の実況天国』Vol.21

実況席は水面に近く、高さもあるので見やすい。
これは実況がしやすいかも!なんて思ったのも束の間。
この後、僕は水面状況。
そして、天候や日程に悩まされることになります。
ボートレースは1周目1マークで先頭がある程度決まる競技。
あとは2番手、3番手争いを見ておけば、ほぼ大丈夫。
しかし、この江戸川は他の公営競技のように最後まで分からない展開が多々あります。
ゴール直前まで先頭争いというボートレースでは珍しい光景も、江戸川では他場より高確率で遭遇することができます。
最も驚いたのは、最終回の最後のターンマークで、2番手と10艇身以上の大きくリードをつけ、完全に安全圏に持ち込んでいた先頭選手が、大きく流れてしまい、後ろを走っていた選手が急に先頭に。
しかも先頭に浮上したその選手は、勝てばデビュー初勝利!
先頭に立ったことを実況している時にそれに気づいて
「1着○○ゴールイン!!彼は水神祭ですーーっ!!!!」
(*水神祭=初勝利など記念すべき勝利を挙げた時に行われる儀式で、選手たちによって水面に投げ込まれる行事)
と、ゴールイン時に慌ててつけ加えることに。

通常は最終周回に余裕を持って、その選手について喋り、初勝利を祝うコメントを入れるのですが。
この時はそんな余裕はありませんでした。
翌日、その初勝利を挙げた選手に話しを伺いにいきましたが、
「まさか勝てるとは思いませんでした」
「(初勝利は)あまり実感がない」
というコメント(苦笑)。

あまりの気の抜けなさに、ある日、他場の実況アナウンサーから
「江戸川って選手や審判もそうだけど、実況も疲れるでしょ?」
なんて労われることも。
確かに、多摩川とは1日の疲労度が違います。

ただ、常に「何かが起こる」と、思いながら実況することによって、大きな経験値を得ている実感を。
他のレース場で実況するよりも江戸川で実況する方が巧くなっている手応えを掴んでいました。
そして、その後、公営競技とは全く関係のない他の仕事をする時にも、その経験が活かされているように感じます。

その他にも春一番の強風で水面に大きな“うねり”が発生し、レースが中断。
さらにはレースの中止、日程の順延は日常茶飯事。
そのため、順延しても良いように……毎節、最終日の翌日と翌々日のスケジュールを常に空けておく必要がありました

こんな具合にレース以外の部分での苦労が多い場でしたが、審判室、番組室。
そして、管理の方々など、江戸川という土地柄か人間味があふれており、仕事にいくのが楽しい職場でありました。
しかし、慣れてきた頃、ある事件が発生!
『森泉、しゃっくり事件』
『森泉、ヘッドホン付け忘れ事件』
この2本は近日、公開予定!お楽しみに!
タイトルが若干、サザエさんっぽいですね(笑)。

【オートレース/今年度の記念レース日程】
・11/20~ G2小林啓二杯(山陽)
・12/4~ G1グランプリレース(川口)
・12/18~ G1スピード王決定戦(山陽)
・12/27~ SGスーパースター王座決定戦(川口)
・1/9~ G1シルクカップ(伊勢崎)
・2/7~ G1開設記念レース(飯塚)
・2/22~ G2若獅子杯争奪戦(山陽)
・3/4~ G2レジェンドカップ(伊勢崎)
・3/18~ 特別G1プレミアムカップ(飯塚)

【略歴】


森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち

父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い

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