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2020/07/27

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.36

『森泉宏一の実況天国』Vol.36

そもそも公営競技は野球やサッカーのように子供の頃から、その競技を続ける。
その先にあるプロ選手を目指していく、というものではなく、ほぼ全選手が競技未経験から始めるものばかり。
当たり前と言えば当たり前。
しかし、異色と言えば異色の世界です。
そんなことを思いつき、書き記してみました。

やはり、スポーツ関連の出身でまず浮かぶのは競輪界。
元プロ野球選手、元Jリーガーも多数在籍。
NPB勢(プロ野球)では北野良栄(愛知95期)選手、松谷秀幸(神奈川96期)選手、兵動秀治(広島97期)選手、宮崎一彰(高知99期)選手、伊代野貴照(奈良101期)選手など。
Jリーグ勢からは河野淳吾(神奈川99期)選手、竹内翼(広島109期)選手など。

まだ公営競技に馴染みのなかった若い頃。
野球選手がセカンドキャリアとして競輪選手に転向する道を選択という新聞記事を読んで
「そんなルートがあるのかっ!」
と、強い衝撃を受けた記憶があります。

特に、兵動選手は私が広島に住んでいた頃のドラフト上位選手。
北野選手は星稜高校出身で、あの松井秀喜選手と同じ左の長距離砲であることから『ゴジラ2世』と、呼ばれていただけに驚きは大きなものでした。
さらに松谷選手は元プロ野球選手出身で初めてG3優勝を果たし、全く違う競技でグレードレースを制するという事実に衝撃を受けました。

河野選手は横浜FCや水戸ホーリーホック、徳島ヴォルティスでレギュラーを張ったディフェンダーの選手。
体格を活かしていうところでは他の公営競技にはない魅力の一つですね。

オートレースの異業種出身というところでは。
詳細は割愛させていただきますけれども、森且行(川口25期)選手は外せません。
あとはモトクロスなどのバイク競技出身選手でしょう。

岡谷美由紀(浜松32期)選手はスピードスケートの選手。
インターハイ3位、国体2位の実績を残しています。
選手時代はあの小平奈緒選手とも関係があったそうです。
就職を機にスピードスケートを引退。
その後、オートレーサーになりました。

木村享平(伊勢崎31期)選手はスピードスケートのショートトラックから転向。
当時、一緒に滑ったという坂爪亮介選手はオリンピック出場選手。
確か坂爪選手がオリンピックに出場していた頃。
同じ時に開催していたオートレースで、木村選手が好成績を残した記憶が残っています。

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