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2018/03/18

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=8 Hunting

日に日に暖かくなったかと思えば、冬の寒さに逆戻り。まさに三寒四温で、いよいよ春が近づいてきていますね。みなさんは春といえば何を思い浮かべますか?お花見、卒業や入学、花粉症……いいえ、競輪ファンはやっぱりウィナーズカップでしょう!
う~ん、というリアクションが聞こえてきそうですね。それもそうでしょう。ウィナーズカップは今年2回目のまだ新しいG2。オールドファンは春といえば日本選手権!ダービー!と、答える方がシックリくるかも知れません。

日本選手権が5月のゴールデンウィーク開催となり、昨年から新たに新設されたウィナーズカップ。私、実は心底からとても楽しみにしているのです。理由は二つで、一つ目は斡旋されている選手に自力型が多いということ。出場選手の選考基準は簡単に言えば1着の多さ。他のグレードレースとはまた違う選考方法で選ばれたメンバーはいつもと少し違うように感じられますよね。3月16日時点で斡旋されている108名のうち、脚質「逃」が約半数の50名!「両」は24名、「追」が34名と、圧倒的に自力選手が多くなっています。こうなると自力選手同士でラインが構成され、番手に回った自力選手の普段と違う立ち回りや競走もあることかと思います。または同タイプの自力選手が同じレースになって力と力がぶつかり合う激しいレースを観ることができるのではないかと、番組が発表される前から期待と妄想が止まりません。ひょっとしたら人生で初の決まり手「マーク」がつく自力選手がいるかも知れない。なんてことを考えると、その瞬間を見逃したくないと思うのは私だけでしょうか。

そして、二つ目の理由――狙った獲物に逃げられ続け、最近はスッカリ牙を抜かれたようではありますが、競輪ハンターとしてはこっちがとても重要です。先述したように自力選手が多い分、少し影の薄くなりそうな追込み選手。でも、敢えてその追込み選手を1着で狙いたいのです!何を隠そう昨年のウィナーズカップで、追込み選手の1着で高配当をゲットしたことで味をしめている私です。普段はラインの先頭で走っている自力選手が番手を回った時、どうしたって不慣れな瞬間がでてくるでしょう。また、ゴールまで追い込む際にどうしても外から外から仕掛けてしまうのも、自力選手の癖というか性分ではないでしょうか。そうすると内にスペースが空いているなんてことも。そんな時、追込み選手の巧みなコース取りからの1着のチャンスがあるかも知れませんよね。なおかつそれが高配当になればいいなと、今から舌なめずりしている訳です。

競輪の70年の歴史の中で、まだ始まったばかりのウィナーズカップはこれからどんな開催になるのか?選手の中で、ファンの中で、どんな思いが込められるレースになるのか?歴史を積み重ね始めたばかりです。私も第何回まで観られるかは分かりませんが、何十年と経った頃に「第1回のウィナ~ズカップはのぉ~、第2回はのぉ~」という具合に、若い競輪ファンに講釈を並べるオールドファンになるのが夢だったりします(笑)。

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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