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2018/03/28

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=9 Hunting

つい1週間前に東京では雪が降ったとは思えないくらい、一気に春めいて、桜も満開となりました。春のうららかな空気とは別に、世の中は年度末。働くみなさんは慌ただしい日々だったりするのでしょうか?
私個人としては誕生日(更新日の3月28日です!)を迎えます。一つ歳を重ねるということで振り返ると、24歳でニコニコ生放送チャリチャンに出演するようなったことで競輪に出会いました。4年経っても新しいことを知る楽しみ、チャンスに恵まれています。……なんて、優等生ぶってみましたが、根がネガティブなので、つい始めたばかりの頃と比べてしまい、毎日が同じことの繰り返しのように感じてクサクサする日もあるのが正直なところ。それでも無駄なことはなく、一つ、一つを積み重ねていくことが大切だと、思わせてくれたきっかけがありました。

先日の松山G2ウィナーズカップで今年、最初のガールズケイリンコレクション2018松山ステージが行われました。選考期間は2017年の7月から12月。選ばれた7人のうち5人が昨年のガールズケイリングランプリ2017のメンバーです。残るは競技で世界と戦っていた小林優香(福岡106期)選手。そして、選考期間のスタートとなる7月にデビューした鈴木美教(静岡112期)選手でした。デビューして半年でガールズケイリンコレクションという大きなレースへの切符を掴んだ鈴木選手、今回のメンバーの中でどういう競走をするのかとても楽しみにしていました。
鈴木選手のレースで私が特に印象に残っているレースがあります。それは1月の松戸競輪の初日。奥井迪(東京106期)選手の後ろで外並走、いい位置が取れずに自ら仕掛けたかと思いきや、奥井選手に突っ張られ後退。もう無理か!そう思ったら、改めて追い込んでの3着。2度、3度と、踏み直せる脚力のことを私は“ゾンビ脚”という呼び方をしているのですが、そんな強靭(きょうじん)な脚力の持ち主なのかな?と、私はもちろん、周囲の競輪ファンも驚いていました。翌日に松戸競輪のCS放送担当者から
「鈴木選手はとても研究熱心で、考える人だから作戦もあったんじゃないかな」
そんな情報も仕入れて、デビュー半年で脚力はもちろん、レースの巧妙さも持ち併せているのかと。ますます気になる存在になっていったのです。

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