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2018/06/08

Yuji Yamada

“帝王”山田裕仁の競輪哲学 Vol.25

“帝王”山田裕仁の競輪哲学 Vol.25

さぁ、いよいよ来週から今年3度目の特別競輪・G1高松宮記念杯が大阪・岸和田競輪場で開催されます。この宮杯は昨年から以前の東西別々での勝ち上がり方式に戻り、今年は準決勝が東西2レースずつで2着権利という大変厳しい番組へ変更されました。2着権利になった準決勝は昨今、ライン競走が主流の競輪競走において、ライン3車の3番手は決勝進出には非常に厳しい戦いになることでしょう。そこで準決勝はどのようなレースになるのか?一つ楽しみが増えました。ありふれたG1レースが多い中、このように特長があるということは売り上げ減が叫ばれる状況では大変望ましいことではないでしょうか。

参加メンバーを見渡すと、G1日本選手権競輪での脇本雄太(福井94期)選手の抜け出た好調さ、反して新田祐大(福島90期)選手のようにいつもの調子とは言い難い走りだったことなんかを含めまして、ナショナルチームの選手たちの調子は非常に気になるところです。ただ、これはまず一走を観てみないことには分かりませんから、車券を買われる方、一緒に走る選手、色々な意味で初日が勝負となるはずです。

宮杯でも私は“持っている人”でいられるように、場内のお客様と一緒に競輪を楽しみたいと思います。

【略歴】

山田 裕仁

山田 裕仁(やまだ・ゆうじ)

1968年6月18日生 岐阜県大垣市出身
1988年5月に向日町競輪場でプロデビュー
競輪学校の同期で東の横綱・神山雄一郎(栃木61期)、西の横綱・吉岡稔真(福岡65期・引退)らと輪界をリード
“帝王”のニックネームで一時代を築いた
2002、2003年の日本選手権競輪(ダービー)連覇などG1タイトルは6つ
KEIRINグランプリ連覇を含む史上最多タイ3度の優勝など通算優勝110回
通算獲得賞金は19億1,782万5,099円。
2002年に記録した年間最高賞金2億4,434万8,500円はいまだに破られていない
自転車競技でも2001年のワールドカップ第3戦(イタリア)で銀メダルを獲得するなどの実績を残した
2014年5月に引退して、現在は競輪評論家として活躍中
また、競走馬のオーナーとしても知られる

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