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2019/03/01

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.7

『森泉宏一の実況天国』Vol.7

G2レジェンドカップ__2016年の第1回大会から伊勢崎オートを舞台に行われています。
昨年までの3大会はいずれも遠征組による優勝が続き、地元勢は悔しい思いをしてきました。
しかもその全ての優勝戦、準優勝は地元の雄である髙橋貢(伊勢崎22期)選手。
第4回目となった今年のG2レジェンドカップ、節間中は円熟の技が見られた一方、2日連続で複数台の落車によるレース不成立というアクシデントも。
「何かあるのではないか!?」
と、思わせる戦いが繰り広げられてきました。
そして、迎えた優勝戦。
1度目のスタートはフライング、早いスタートとなったのはなんと髙橋選手!
大時計に[7]の文字が点いた瞬間、見慣れない光景に場内はどよめきました。
私、個人的にも髙橋選手のフライングを初めて見ました。
2度目のスタートは一番人気の櫻井晴光(伊勢崎26期)選手がスタート失敗、いきなり8番手という波乱!
このような幕開けの優勝戦はまず佐藤裕二選手(川口24期)が先頭!
しかし、後続に内山高秀(伊勢崎26期)選手や篠原睦(飯塚26期)選手、髙橋選手と、接近戦に。
そのような状況が続く中、7周3コーナーで内山選手が勝負に出る!佐藤選手を捲って先頭へ!
シリーズ最年少の内山選手が自身16年ぶりのグレードレースタイトルに手が届いた、誰もがそう思った次の瞬間!

その内山選手の懐に潜り込んだのは“絶対王者”の髙橋選手!
勝負所を見据えていたかのように、内山選手に待ったをかけるようにトップへ!
この瞬間、場内の盛り上がりは最高潮に!そして、髙橋選手がトップでチェッカーフラッグ。
“絶対王者”が過去3大会分のリベンジを果たし、これまでの全てに決着。

勝利に飢えた狼(ウルフ)が第4代覇者になったのです。
「これは早くも2019年のベストマッチ候補になるのでは」
そう思わせる壮絶な8周回でした。

また、惜しくも優勝には手が届きませんでしたが、内山選手や佐藤裕選手の走りも光りましたね!
櫻井選手はスタートで悔やまれる結果に、その悔しさは次回に晴らしていただきましょう!

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