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2019/12/31

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 51 Hunting

この原稿を送るのは……KEIRINグランプリ2019を目前に控え、出場予定選手の壮行会や直前インタビュー、ご本人たちのSNS更新など、年末の大一番に向けて競輪界も騒めいていり時期。恐らく、Perfecta Navi編集部のお二方もテンヤワンヤで、更新はグランプリが終わった頃ですかね!?
グランプリが盛り上がるのは当然ですが、競輪を愛するみなさんにとっては年に何度となく、勝負のレースがやってきますよね。負け分を取り返す大逆転を懸けたレース、好きな選手の出場するレース、絶対に堅く決まりそうなブチ込みレースなどなど、様々な“勝負レース”があると思います。

先日、川崎競輪場で行われた平塚市営のミッドナイト競輪でも、そんな瞬間がやってきました。
以前もコラムで書きましたが、この時期のレースは波乱が多いように感じます。この開催も初日の4Rで3連単21万超え、続く5Rでも10万を超える高配当が続きました。共に本命選手が勝ち切れず、6番車が車券に絡んだレースでした。
「そうだよ、この時期は穴を狙った方がいいって教えてもらったのに~」と、大先輩からの教訓をスッカリ忘れていた自分を呪いたくなりました(苦笑)。
しかし、この忘れっぽい頭だから、また、次の日も競輪を買う訳です。昨日の負けを取り返すべく、できることならばグランプリの購入資金をも作るべく。もっと言うならば今年、失ってしまったウン十万円を取り戻すべく……と、欲にまみれた大きな夢を抱えて、ミッドナイト競輪に勤しみました。

初日の5Rで3着に入って穴を開けたのは長野和弘(福岡82期)選手でした。2日目は単騎で、先行ラインの番手勝負にいたものの7着。それでも、単騎で見せ場を作ったその動きは3日目に狙ってみる十分な走りだと感じました。
そして、迎えた最終日1Rの『長野勝負』。先行しそうな夏目新吾(静岡103期)選手と長野選手を組み合わせて、まずは3連複で総流し。そして、一撃大逆転を目指して、長野選手→夏目選手→鈴木宏章(栃木80期)選手(夏目選手の番手です)の3連単で勝負に出ることに。
レースは夏目選手の番手が競りとなり、単騎の長野選手がホームで前を切り、そこから夏目選手が長野選手を叩き返す展開に。夏目選手の後ろが離れ、長野選手は少し車間が開きながらも夏目選手を追走。その後ろに鈴木選手が続いてバックストレッチを通過していきます。
分かっていました、先行して強い夏目選手が1周弱しか駆けていないこと。
分かっていました、長野選手が道中で脚を使ったこと。
それでも川崎の直線、願わずにはいられませんでした。
「長野選手、かわしてええええええ!!!!」
結果、川崎は遠かった……私の願いはむなしく夏目選手が1着、長野選手が2着、鈴木選手が3着、ライン決着でも1万7,530円の高配当となりました。
私の車券は裏、3連複で辛くも撃沈こそ免れましたが、それでも、悔しさいっぱいの記憶に残るレースに。
ただ、嬉しいこと(?)に選手が走ってくれる限り、また、すぐリベンジの機会がやってきます。長野選手の次の出場予定レースを調べてみると、12月31日からの佐世保F1になっています。
「新年の打ち初めは長野選手からかな?」と、思いながら、次のレースを楽しみに待っているところです。

今回が年内最後のコラム更新となりました。今年も『恋して競輪ハンター』をお読みいただき、ありがとうございました!競輪場で「コラム、読んでいるよ」と、お声を掛けていただいたりすると本当に嬉しかったです。競輪歴6年が経ちましたが、初めて競輪に恋したあの時の気持ちを忘れずに。もし、ウッカリ忘れてしまっても、否応なく思い出させてくる競輪の魔性っぷりに、「競輪ってば、もうっ♡」と言いながら、2020年も元気にハンティングしていきたいと思います!

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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