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2020/12/26

Norikazu Iwai

2020年の十大ニュース

2020年の十大ニュース

まだ2020年は終わっていないし、平塚でのグランプリシリーズも始まる前だが、今年1年を振り返ってみたい。大袈裟!?かも知れないが、以下、筆者が選んだ十大ニュース。

【10位】イブシ銀・佐藤慎太郎が2年連続のグランプリ出場
昨年のグランプリを制した佐藤慎太郎(福島78期)。今年は1番車のプレッシャーの中、タイトルこそないが、安定した結果を残してのグランプリ出場を決めた。年齢、脚質を考えると、この結果は驚きの一言だ。

【9位】売り上げ微増も?
コロナ禍でもネット投票が伸び、無観客開催も長らく続いたが、売り上げは徐々に回復。ライブ観戦がなくても売れるという結果が出ている。しかし、ボートレースや競馬に比べれば情けない伸び。堂々と、胸を張れる数字には程遠い。来場者数は二の次、売上が増えれば良いのか?それとも競輪場に足を運んで貰い、売りたいのか?どうも方向性が見えない。

【8位】郡司浩平、悲願のG1初制覇
11月の小倉競輪場における競輪祭で郡司浩平(神奈川99期)が優勝。2年連続のグランプリ出場を決めたが、タイトルホルダーとして臨むのは初。父・盛夫氏(神奈川50期・引退)は追い込み選手として活躍したが、息子は自力で今の地位を築いた。地元地区開催のグランプリでどんな走りをするのか楽しみだ。

【7位】後手、後手の競輪業界
ボートレースの関係団体が早々にコロナに対する支援策を打ち出したのとは対照的に、競輪関係団体の動きは遅かった。乱立する団体での意思統一ができないのが原因。未だ感染した選手名も公表せず、相変わらず旧態依然の業界であることを世間に知らしめた。

【6位】小林優香がまさかのガールズグランプリ出場を逃す
長らくガールズケイリンを引っ張ってきた小林優香(福岡106期)が年末のガールズグランプリ出場を逃した。新田祐大(福島90期)、脇本雄太(福井94期)と同様に東京五輪を目指し、軸足は競技だったため、出走回数は少ない。その中で11月の競輪祭・トライアルレースに出場、優勝しかない状況も敗れた。

【5位】ガールズケイリン選手がオークション
コロナ禍にあって選手自らが立ち上がり、様々な形で寄付活動を行ってきたが、ガールズケイリンの高橋梨香(埼玉106期)を中心に、数多くのガールズ選手が私物を持ち寄って、オークションでの売上を全額寄付。サイン入りユニホームなどは高額で落札され、チャリティー活動の一環として注目を集めた。

【4位】ニューヒーロー・松浦悠士
失礼な言い方になってしまうけれども、パッと、見た目は決して強そうには思えない松浦悠士(広島98期)。ただ、バンクを縦横無尽に駆け抜ける姿はこれぞ自在型。さらに言えば先行でも勝負できる。数年前ならば捲りがある程度の自在型だったが、先行して逃げ切れる力をつけたことが今の成績に繋がっているのだろう。年末の頂上決戦も清水裕友(山口105期)の前で勝負、さらなる活躍が期待できる。

【3位】脇本雄太が2冠
東京五輪も延期になってしまった中、6月の和歌山競輪場でのG1高松宮記念杯、10月の前橋競輪場でのG1寛仁親王牌を脇本が圧倒的な強さで優勝。圧巻のスピードは“脇本時代到来”を告げたと、言っても過言ではない程。ライバルたちは脇本対策に頭を抱え込んだ。

【2位】G1で最高権威のダービーが中止
5月に静岡競輪場で開催予定だったG1日本選手権=通称・ダービーが中止になってしまったのは衝撃的だった。G1レースの中でも最も権威が髙いとされ、優勝賞金も6,600万円。競輪選手選手ならば誰でも憧れるタイトルだ。しかし、開催直前になって静岡県が中止を発表。聞くところによれば静岡市は開催を強行したかったらしいが、静岡県が反対したらしい。あくまでもそういう話しが聞こえたということ。確かに緊急事態宣言の中、公営競技という立場を考えれば中止は妥当だったであろう。仮に強行していれば世間から非難を浴びていたことは間違いない。

【1位】東京五輪が延期
新型コロナウイルスの影響で、今夏に開催予定だった東京五輪が延期になった。加えて、代表選手の発表が遅れるなどのドタバタ劇も。結局、延期される東京五輪には新田と脇本が内定した。延期直後はモチベーションが低下していたが、そこは一流のアスリート。競輪で結果を残したのはさすがである。

と、こんな感じで綴ってきたが……正直、驚くことは少なかった。コロナに付随する五輪延期など、マイナスイメージのものばかり。2021年こそは明るい話題で業界を盛り上げていきたいと、強く思う。

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