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2021/01/18

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

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恋して競輪ハンター 76 Hunting

競輪ファンのみなさん、遅ればせながらではありますけれども、あけましておめでとうございます。
コロナ禍でアッ!という間に過ぎてしまった2020年__。2021年こそ明るくいきたいところですが、緊急事態宣言が再び発出され、私たちの行動も自粛モードに。競輪界も首都圏を中心に場外発売の中止や無観客での開催などが発表されました。この暗い気持ちになってしまいそうなところを踏ん張って、できること、楽しめる方法を探して、今年もみなさんと一緒に競輪を楽しみたいと、心底から思っています!

さて、前回のコラムで私が話題に挙げた選手の1人である晝田宗一郎(岡山115期)選手が1月からS級に昇格。そして、四日市F1でS級初戦を迎えました。初日予選は山口拳矢(岐阜117期)選手との対戦。先行するも捲られて5着。しかし、続く2日目の一般戦では、打鐘過ぎからカマシて先行。そのまま1着で逃げ切り、S級初勝利を収めました!
私の車券はと、言いますと……締め切り直前に慌てて、応援車券だけ買いました。展開不問、問答無用の3連複『晝田―全―全』。先行しても晝田選手ならば残ってくれるだろうと、願いを込めて__。その結果、3連複でも9,680円という高配当をGETできました!1,500円が増えて、ウハウハ。3連単にしておけば3,000円が4万円か……なんて思いが、脳裏をかすめたのは事実です。しかし、新年に引いたおみくじに、「慎みを旨とし」と、書いてあったことを思い出し、イカン、イカン、9,000円でも十分にオイシイじゃないか!A級戦にてとてもお世話になった選手のS級初勝利のレースで、シッカリ当てられたことを喜ぼうと、自分に言い聞かせる2021年の始まりとなりました。

以前にも少し触れましたが、私が初めて『〇―全-全』の3連単を買ったのは2015年の松戸のG1オールスター、1着に固定したのは稲垣裕之(京都86期)選手。初のG1タイトル獲得に向けて、頑張れっ!と、当時、1日の購入金額もそれ程ではなかった私が1Rに5,600円を投入。しかし、世の中は厳しいものでした。残り2周で竹内雄作(岐阜99期)選手が先行態勢に入り、その3番手に新田祐大(福島90期)選手が入り、稲垣選手は後方8番手で打鐘。残り1周半、こんなにお金を賭けたのに、こんなに静かな気持ちでレースを見ることもあるんだなと、驚くまで冷静に感じていました。興奮と感動を重ねて、競輪ファンになった私にはあまりに衝撃で、それ以来、応援車券で3連単の『〇―全-全』を買うことはなくなりました。
『応援車券』をどう買うかは永遠のテーマですね。その選手が勝利する想定が大前提であれば1着に固定した、2車単や3連単で当てたいという気持ちになります。しかし、仮に2着、3着であっても、その選手が確定板に乗っているならば頭勝負で0になるよりも3連複やワイドでも抑えておきたい。もっと言えば、儲けたい……あれっ?それって、応援!?
選手への『応援』の気持ちと『車券』に対する欲望が交錯する応援車券。それでも、当たった時は普段の的中とは一味も二味も違う格別な喜びがあるのです。だから、買わずにはいられないっ!
今年も応援と欲望の間で(苦笑)、展開とオッズに惑わされながらもたくさんの応援車券と共に、大好きな選手のレースを楽しみたいところです!

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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