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2021/04/02

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 82 Hunting

みなさん、こんにちは!木三原さくらです。
私事ですが、先日のウィナーズカップの最終日に誕生日を迎え、32歳になりました。リスナーさんや共演者の坂手希三子さん、運営のA主さん、P主さんから放送中にお祝いしていただき、最高の誕生日になりました。
チャリチャンに初めて出演したのが24歳の時。毎日、競輪を買っていたら、アッ!という間に8年です。一体、どれだけのレースを見て、話してきたんだろうと、シミジミ考えます。最近は記憶力が格段に衰えて、忘れていくことの方が多いのが悩み。でも、忘れているから何度でも同じように車券を買って、ワイワイ楽しめるのだろうと、前向きに考えるようにしています(笑)。

前に奈良のチャリロトプラザで会った“おいちゃん”がこんなことを言っていました。
「何十年も競輪を買うとると、いろんなレースを覚えとるもんや。せやから、あれもある、これもあるって、思うて……全部、買うてしまうんや」(岐阜出身の私なりの関西弁への変換です)と。
私たちが放送中に書いた狙い目を見ながら「それもええなぁ」「ああ、それもあるかも知れへんな」と、毎回のように乗って下さる。そして、ご自身で考えた狙い目も買う訳です。外れたときの申し訳ない気持ちと共に、ギャンブルは忘れていくことも幸せなのかも知れないと、考えさせられました。乗ってくれた狙い目が外れても怒ることなく、むしろ「俺が乗ると外れんねん。俺が乗ったら、アカンねんな」と、申し訳なさそうにションボリしてくれる。なんて優しい“おいちゃん”なんでしょう。負けが込むと心が荒むのは当然のことだと思っていましたが、私も“おいちゃん”のようになれる心の鍛錬を重ねなければ。
しかし、忘れてばかりはいられません。7車立てのレースを見ていて、最近、こんな風にビックリすることがあります。
「あっ!抑え先行じゃん!」
後方から自分より前にいる他のラインの先行タイプの選手の所まで上がってきて抑え、ゴールまで逃げ切れそうなタイミングで駆け出す作戦。(KEIRIN.JPより)
7車になったが故か? ミッドナイトで点数順の車番になったが故か? はたまた、周回中からスピードが上がっているからか? なぜだか分かりませんが、抑え先行を見る機会が減り、車券予想をする中でも抑え先行というレース展開を考えることがメッキリ減ってきました。

私が競輪を始めた頃は抑え先行より、突っ張り先行の方が少なかったような気がします。今では突っ張り先行の方がレース展開を考えるうえで頭に浮かぶことが多い。日々、競輪が変化しているのだと、感じる瞬間でした。それでも、その戦術がなくなった訳ではないですから、展開を考えるうえで可能性の一つとして頭に入れておきたいところです。
滅多に見なくなった戦術としては「イン切り」もでしょうか。実際に車券を買ったレースでイン切りがあったのは本当に数える程だと思います。絶滅を危惧されるかは分かりませんが、かつては有効だった戦法も時代とレースの変化と共に、有効ではなくなっていく。私が初めてイン切りを見たときに感じた「レア感」をそのうち抑え先行でも感じるようになるのかしら? そう思うと、ちょっと怖いですね。それだけ時代が変わってきているという証明なのですから。年を取ったなぁ……って、思っちゃうよ!

全ては勝利のために__時代の変化の中で生き残るため、それに対応していくことが何よりも大切なのだと、競輪を見ていると、そう思わずにはいられません。今年も競輪界は激動! そして、激戦! 誰が高みへ登り詰めるのか? 見逃すことなく、見届けたいと思いますっ!!

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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