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2021/05/12

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.55

『森泉宏一の実況天国』Vol.55

先日出演させて頂いたYouTubeライブ「車券職人のオートnight2本」にて、こんな話題が上がりました。
「車券予想の“流れ”が悪い時、何かやりますか?」というもの。

「狙いは悪くないのに組み合わせが違う」
「1点削ったところがきた」
「3着がない」
「前予想なら当たっていた」
など、皆さんにも経験があるはず。
何とかして今の流れを変えたい。いい流れを引き寄せたい。そんな時に行われるのが、験(げん)を担ぐ、ジンクス、ルーティーンといった類のものです。

選手には様々な験担ぎやルーティーンが存在するとよく聞きます。
例えばグローブを必ず右手からはめる。ボートレーサーがどちらの足からボートに乗艇するか、など。
公営競技のレーサーに限らず、例えばプロ野球選手の中には、本塁打を打った日に履いたパンツを翌日も履く。球場入りするまでの道のりを変える・変えないなど。
メジャーリーガー・前田健太投手は、あるテレビ番組で、20種類以上の験担ぎがあると告白していました。

果たして、レースを観る側にはどんな験担ぎが存在するのか。
ちなみにYouTubeライブでの塾長は即答で、
「服を着替える」
と、答えておりました。
昔から行っている行為だそうで、その他にも
「1種類のボールペンしか使わない」とも。
他の人からは、
「赤字にならないように赤いペンは使わない」
「スポーツ紙の占い欄を読む」
「本場では毎回同じお姉さんから予想紙を購入する」
そのような話を聞いたことがあります。

前述したプロ野球選手の球場までの道のりについては、球場を「レース場」に置き換えて考える方もいらっしゃるでしょう。
あるいは「勝負飯」の類で、「この時間にはこれを」と、同じものを食べる。ある意味アスリート的な行為に及ぶ方も。
同じ窓口で買い続けて当たらない人が、外れ続けて「もう当たりは来ないだろう」と考えた途端に、当たりが来るというのは、よくある話。
こうなると、何が正解なのか分からなくなってしまうことも……。

元々、成功者はいつの時代も様々な験担ぎを行ってきたと言われています。
例えば戦国時代。実力次第では成り上がりを目指せる世界。
もちろん力は重要ですが、勝負には時の運が付き物。
歴代の戦国武将たちは運を引き寄せる為に、様々な験担ぎをしてきたそうです。
あの武田信玄は験担ぎに熱心だったそうで、「打ち鮑、勝栗、昆布」という儀式があります。
「敵を打ち、勝って、喜ぶ」の語呂合わせで、出陣前の儀式として行っていたそう。
さらに、必要な時にすぐに行えるよう、領国内に勝栗専用の蔵まで設けていたとのこと。
戦を知り尽くす武将・武田信玄であるからこそ、時の運の重要性を感じており、だからこそ験担ぎを疎かにしなかったのかも知れません。

ここまで書いて思い出しましたが、先日、木三原さくらさんがパーフェクタナビ「恋して競輪ハンター」で「流れ」についての話題で記しておられました(笑)。
木三原さくら「恋して競輪ハンター」84Hunting

やはり「流れ」というのは、多くの方が気になるものだと改めて実感した次第です。
験担ぎはアリだなと考える一方、それに縛られすぎると楽しめないということも。
ただ、こういった験担ぎや流れの話は公営競技に付き物。会話が弾み、楽しいものでもあります。
ちなみに私は験担ぎを忘れた時が怖いので、特に「これ!」といったものは存在しません。

さて、5月12日から浜松オートで開催される「遠鉄グリーンカップG1開場65周年記念ゴールデンレース」。
シリーズ4日目と最終日、YouTubeライブ&ニコニコ生放送の配信が行われ、そちらに出演させて頂くことになりました。

当日はなんと!あの中林久美子さんが参戦!
2日間、中林さんと久々にコンビを組ませて頂きます。これは楽しみ!
さらには浜松の歴代レースヴィーナスであるASAHIさんの出演も!
個人的には2月のSG全日本選抜以来の浜松。
続けて呼んで頂き、嬉しい限りです。
画像にもありますが、リスナー(視聴者)の皆さんの力が必要となる企画です。多くの方にご覧頂きたいところですので、何卒宜しくお願い致します。

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