TOP > コラム > 『森泉宏一の実況天国』Vol.56

コラム

一覧へ戻る

コラム

2021/05/27

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.56

『森泉宏一の実況天国』Vol.56

今年、プロ野球を沸かせている選手の1人が、阪神タイガースのルーキー・佐藤輝明選手です。
鍛え上げられた肉体に新人とは思えない風格。高い身体能力を遺憾なく発揮し、新人ながら既にチームの顔的存在に。物怖じせず堂々たるプレーぶりは、観ている側も楽しませてくれる稀有な選手です。
ただの本塁打ではなく「看板直撃」などの飛距離も含め、その内容でも驚きを与えてくれる佐藤選手。観ている人の感情を動かす、偉大なる選手になってほしいものです。
さて、公営競技の新人選手も、デビューとなれば注目を集めます。

今月は競輪界で、北井佑季(神奈川119期)選手が無事デビュー戦を終えました。
静岡競輪場で行われた「競輪ルーキーシリーズ2021」。開催の最終日には、早くも初勝利を挙げたとのこと。


北井佑季選手(写真提供:公益財団法人JKA)

北井選手には元Jリーガーという肩書きがあり、過去にFC町田ゼルビア、松本山雅FC、カターレ富山、SC相模原に所属。
2015年のシーズン途中に富山に移籍し、在籍2年目には背番号7を与えられました。
当時の背番号7は、前年まで「ミスターカターレ」と呼ばれていた選手が付けていたものであり、その背番号を引き継いだ北井選手に富山のサポーターは大きな期待を込めていたものです(洒落ではありません)。

実は私、カターレ富山を応援していることもあり、北井選手の引退後を案じていましたが、第二の人生が無事に始まり安堵しているところです。
今までやっていたことから全く違うジャンルに挑戦するには、かなりのエネルギーを要しますが、その決断、そして実現するところは、さすがの一言に尽きます。競技は変わりましたが、個人的には今後の活躍も変わらず追っていきたい選手です。

余談ですが、先日私は自身のTwitterに「本場で北井選手のデビュー戦の単勝車券を買えば良かった」と書き込んだところ、競輪には単勝車券が存在しないことを知りました。
選手名が記載される単勝車券を購入し、記念に保存しておこうと考えていましたが、思わぬ展開に。これはお恥ずかしい(笑)。
こういうところも含めて、まだまだ競輪は勉強中。最近はチャリロト主催の競輪オンライン観戦会で仕事をさせて頂く機会に恵まれ、これを機に予想だけでなく、自分の考えで展開を説明できるようになりたいものです。

さて、5月12日から浜松オートで開催された「遠鉄グリーンカップG1開場65周年記念ゴールデンレース」。


優勝は佐藤貴也(浜松29期)選手

シリーズ4日目と最終日にはYouTubeライブ&ニコニコ生放送の配信が行われ、そちらに出演させて頂きました。
当日は「KUMIKO様」こと、あの中林久美子さんとの共演。
伊勢崎オートでの実況担当以来、約2年ぶりに中林さんと久々にコンビを組ませて頂きました。
さらに浜松の歴代レースヴィーナスであるASAHIさんも出演。
スタジオは懐かしい雰囲気に包まれ、視聴者の方からもお二人に対して「おかえりなさい」など、温かいお言葉も頂きました。
個人的には2月のSG全日本選抜オート以来の浜松。続けて呼んで頂き、嬉しい限りです。前回よりは車券収支で結果を出すことができたと考えております。
このご時世で、選手ロッカーへご挨拶に行くことはできませんが、帰りの新幹線待合室などで選手の方々と偶然お会いすることに。皆さん、お変わりないようで安心しました。

YouTubeライブで印象的な出来事を一つ。

最終日はタレントの清水あいりさんが出演。
当日は沢山の清水さんファンの方々にもご視聴頂きました。
そんな中、高橋貢(伊勢崎22期)選手が出走するレース。
私と中林さんは「絶対王者」という偉大なる選手だと清水さんのファンの皆さんにアピール。
そして、斑(ぶち)走路のレースで高橋選手は他を圧倒するぶっちぎりの競走で白星!
すると、コメント欄には
「絶対王者すごいぞ!!!」
「こんなにぶっちぎるなんて」
「高橋貢、覚えました!」
という書き込みが殺到。

既存のコアなファンはもちろんですが、ライトファンも増えてほしいところですので、今回のような全く違う業界のファンへのアピールは必須。これ以上ないアピールになったのではないかと思います。YouTubeというコンテンツならではの広め方をもっと上手く使っていきたいと考えさせられた浜松出張となりました。

12

ページの先頭へ

メニューを開く