TOP > コラム > 恋して競輪ハンター

コラム

一覧へ戻る

コラム

2021/06/01

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 86 Hunting

みなさん、こんにちは。木三原さくらです。
最近、私は楽しいことがあります。それは『新競輪用語』を考えること。こんな風に言うと、私が自ら語彙力の限りを尽くして新しい言葉を生み出しているかのようですね。
ごめんなさい、盛りました。
30過ぎて昨日の食事の記憶も危うくなってきた今日この頃。多彩な言葉遣いなんてできていません。考えてくれているのはチャリチャン@チャリロトで共演している20代前半の女の子。ひょんなことから始まった新コーナー?なのですが、2000年生まれ女子の考えてきた新しい競輪用語を聞き、その意味を考えて当てて、キャッキャして楽しんでいるわけです。
彼女が考えてきてくれた競輪用語を聞いていると、音の響きから新鮮です。時代は令和というのを実感します。「おっはー」「超」「やばい」「まじで」「ウケるー」など、平成の音を聞いて育ってきた私の耳には聞きなれないながらも、まさに「イマドキって感じぃ」。
一つ例を挙げるとしたら「着る(ちゃくる)」という新競輪用語。3着までに入ることを表すそうです。「7番、着ってきたね~」と言えば、7番車の選手が3着までに入ったことを意味しています。意外に使えそうですよね。使ってみると、むしろなぜ今まで使わなかったのかと思うくらい馴染むのは私だけでしょうか?
他にもあるのですが、私がここで新競輪用語を羅列してしまっては、苦労して生み出した彼女の努力を奪うことになってしまうかもしれないので、気になる方は、ぜひYouTubeのアーカイブで見てみてください♪
(そのコーナー開始時間からのリンクはこちらです)

競輪を語る上で、当たり前に使っている様々な競輪用語は、どのように生まれてきたのか、改めて考えてみると不思議ですよね。
例えば、現在の競輪を見ていて私たちが使わない日はない「カマシ」。KEIRIN.JPの競輪用語集によると、相撲の技「ぶちかまし」が由来と言われているそう。相撲のぶちかましとは、いわゆる体当たりのようなもの。どんな巨体も吹っ飛ぶ勢いでぶつかっていく「ぶちかまし」。それを知った上で競輪のカマシをイメージしてみると、なるほど、体当たりというのも言い得て妙だなあと思うわけです。誰が言いだしたのかは調べても出てきませんでしたが、実況や解説の方で相撲ファンのがいたのかな?と想像すると、いにしえの競輪界に思いを馳せ、言葉巧みに競輪の魅力を伝えてきた大先輩たちの凄さを感じます。

そして今も、新しい競輪用語は生まれています。6番車を示す「メロン」は、インターネット放送で競輪を見ているファンの中では、もう定着していますね。6番車が絡んで高配当になれば「高級メロン」なんて言ったり。この「メロン」という言い方は小倉競輪場のミッドナイト放送が発祥と私は聞いたことがありますが、今では競輪場、放送の枠を超えて全国の競輪ファンに広がっています。ただ、本場で見ている往年の競輪ファンが使っているのは聞いたことがありません。世間でも若者言葉があるように、オールドファンと若いコンテンツを楽しむファンでは使う競輪用語に違いが生まれているのかもしれません。
今ではめっきり使われなくなった競輪用語もあれば、新しくできた競輪用語もあって、言葉が時代と共に変化していくのは競輪界も一緒なのでしょう。ただ、変化していく中でも競輪を楽しむ気持ち、伝えたい、語りたいという競輪ファンの気持ちは変わりません。そういう競輪愛の中から、これからも色々な競輪用語が生まれていくのかもしれませんね。

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

ページの先頭へ

メニューを開く