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2021/07/05

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.58

『森泉宏一の実況天国』Vol.58

先日、伊勢崎オートにて開催されたG2稲妻賞。
「絶対王者」髙橋貢(伊勢崎22期)選手が制し、大会4度目の優勝を飾りました。

スタートして最初の1コーナー。稲妻賞3連覇に期待が集まった青山周平(伊勢崎31期)選手が攻めきれず。そこを冷静に攻めた髙橋選手。展開を見定めて早めの段階で先頭へ。レース終盤は青山選手が追走するも、髙橋選手のリードは大きく勝負あり。
準決勝戦の勝ち上がりインタビューではエンジン面での手応えがないコメントもありましたが、優勝戦は上手く調整が合ったようです。

表彰式での司会を担当した私は、優勝インタビューで、
「先日50歳のお誕生日を迎えました。次の10年、どんな髙橋貢をファンの皆さんにお見せしたいですか?」と質問。
髙橋選手は「今回が50歳最初のレースで、そこは意識していましたが、逆にやる気が出て、50代になっていいスタートが切れたので、ここから突っ走っていきたいですね」

その後の記者団のインタビューでも、
「このまま老け込んでしまうのか、それともまだやれるのか。優勝することができ、気持ち的にも頑張ることができるなって」
「(同じ優勝戦を走り、今節67歳の誕生日を迎えた)穴見さん(和正(山陽12期))も頑張っていますし、色んな世代が頑張れればいいですよね」

インタビュー中の柔らかな表情も非常に印象的だった髙橋選手。
これで今年3度目の優勝となりましたが、3つの優勝が全て記念レース(1月飯塚G1、G2レジェンドカップ、G2稲妻賞)。
さらにG2は27度目。通算優勝回数は210回を数え、偉大な数字がまた更新されました。
50代を迎えても留まることを知らない王者の走り。時代や元号が変わり、新たな試みも始まっているオートレース界。そんな中でも変わることなく、強さで今後も我々を魅了してくれることでしょう。

さて、今回の稲妻賞。開催中は2人のルーキーにCS放送へ出演して頂きました。


(抜かりなくちゃっかりと記念撮影をお願いする筆者)

1人目は同じ群馬県の前橋競輪をホームバンクとする本多優(群馬120期)選手。
そして2人目は伊勢崎オート所属の35期生、新井日和(伊勢崎35期)選手。
最近このコラムで新人選手を取り上げたばかりでしたが、縁あってお二人と共演させて頂きました。

本多選手はスピードスケートからガールズケイリンの選手に転身し、今年5月にルーキーシリーズでデビュー。7月からホームバンクである前橋競輪場で本デビューを果たしています。
そんな本多選手は、オートレースを見たのが初めてとのこと。
出演された日は、実際に生でレースをご覧頂きましたが、迫力あるレースに、そして初めて見るものということもあり、いいリアクションをされておりました。

新井選手にはデビュー戦、また初めて1着を取った時の話などを伺いました。

そしてサプライズとして、ファンの皆さんから寄せられたメッセージ集をプレゼント。インタビュー後はこれを大事そうに持ってロッカーへ戻られました。ちなみに初めて得た賞金でお洋服を購入されたとのこと。

さて今回は、準決勝戦勝ち上がりインタビューや優勝選手表彰式をはじめ、本多選手や新井選手とのトーク。
場内でのGsmilお披露目会のMCなどを担当させて頂きました。
懐かしの場所で馴染みのスタッフなどとご一緒させて頂き懐かしい気持ちに。
また、場内などで声を掛けて下さった皆さん、この場を借りて御礼申し上げます。

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