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2022/06/15

森泉宏一

『森泉宏一の実況天国』Vol.79

『森泉宏一の実況天国』Vol.79

先月、伊勢崎オートレース場にて、選手の安全を守るため、落車した選手が衝突の恐れのあるフェンスに「クラッシュパッド」が設置されました。

伊勢崎オート

伊勢崎オート

この一報に、選手もSNSなどで反応。歓迎の声が挙がっていました。
昨年は悲しい事故が相次いだこともあり、その対策の行方はファンの最大の関心事となっていました。
この流れで、まず全てのレース場でのパッドの設置(山陽はすでにタイヤを配置していますが)。もちろん、パッド設置が全てではなく、さらなる対応策が求められます。
できることからでも早急に動いてもらい、事故の軽減に繋げ、少しでも、一件でも、選手の怪我が減ることを願うばかりです。

さて、世の中には様々なSNSがありますが、そのうちのひとつが「Facebook」(フェイスブック)。
私も10年ほど前から愛用しており、仕事のことや、趣味などプライベートのことを記してきました。
そのFacebookの機能のひとつに、過去に自分が投稿したものが表示される機能があります。
「数年前の今頃、あなたはこんな投稿をしていましたよ」
という具合です。

ある日、それを見た流れで、自分が過去に投稿したものを見ていると、一枚の画像が。

「船橋オート廃止」

某スポーツ新聞の一面。「廃止へ」ではなく「廃止」という表現に驚き、投稿した記憶があります。
船橋といえば1950年にオートレースが初めて開催された「オートレース発祥の地」。
読者の皆さんもご存知の通り、選手会やファンの署名活動など何とか存続に向け奔走しましたが、残念ながら2016年3月末で廃止、現在の5場スタイルに。

そんな船橋オートですが、実は私は船橋オートへ行ったことがありません。
まだ本格的にオートレースと出会う前の廃止。当時は、数人のS級選手の名前を知っている程度。
それでも「最後の船橋オートを、この目で見ておきたい」と、最後の開催に行けたらと考えておりました。
しかし、当日は同じ千葉県内で、船橋オートと全く同じ日程の仕事があり、断念(プロ野球のファーム戦=二軍戦の実況でした)。

船橋オート

悔やまれるのは、船橋の最終日。
野球の方が雨天中止になりました。
「今から行けば、最終レースだけでも観られるのでは!」
時間的には、本当にギリギリのところ。
考えた末に__諦めてしまいました。
自分がその後、オートレースの実況をするとは、当時は全く頭になかったのですが、「行っておけばよかった」と、今でも思い出すのです。ファンの皆さんや関係者の方々が、船橋の思い出話に花を咲かせているのを、羨ましく感じながら聞き入っています。
その後、NHKで船橋オート最後の開催を特集したドキュメンタリー番組を視聴して、さらに後悔が増すことに。

「親孝行 したい時に 親はなし」
ではありませんが、
「そのうち、そのうち……」
と、思っていてはいけませんね。

それからは競技を問わず、本場に行くか迷った時は、船橋のことを思い出し、それが後押しになって、足を運ぶようになっています。

ここでひとつ、お知らせです。
オートレース成田
来たる6月18日土曜日に、サテライト・オートレース成田にて黒川京介(川口32期)選手と田崎萌(伊勢崎33期)選手のトークショーが開催されます。
同期2人のトークショー。先日のG2川口記念で嬉しい地元初の記念タイトルを獲得した黒川選手。その優勝エピソードも含め、どんなお話が聞けるのか楽しみなところ。

当日は私・森泉がMCを務めさせていただきます!
予想会も含めて精一杯やらせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。
当日は是非とも、サテライト・オートレース成田へお集まり下さい!

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