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2017/11/03

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=0 Hunting

はじめまして、木三原さくらです。
2013年の夏からチャリチャンというニコニコ生放送の番組で競輪の仕事を始めて、あっ!という間に丸4年が経ちました。そろそろ競輪初心者とは言えなくなってきたのかな!?そう思う反面、戦後始まった競輪の70年近い歴史の中では、まだまだヒヨッコでペーペーな自分を感じています。
そんな私がPerfecta Naviで原稿を書かせていただけることになりました。名だたる方々の記事が掲載される中で、私は何を書けばいいのやら?何を書いたら読んでくださる方のお時間を無駄にしないのか?ヒヨッコでペーペーの私が有益な情報をお伝えできるとは毛頭思っておりませんので、しばらくの間は脳内をフル回転させて悩む日々。そのように思いあぐねている中で、ふと私がこの4年の間で一番質問されたことはなんだっただろう?と、シンプルに振り返ることにしたのです。
「なんでそんな競輪にハマったの?」
はい、これで間違いないと思います。20半ばの女子が寝ても覚めても競輪ばかりやっていることが、関係者やベテラン競輪ファンのみなさんには珍しかったのかも知れません。この質問は不意に尋ねられることも多く、いつも思いつくままの答えをしていましたけれども、これを機に考え直すことにしようと思います。

チャリチャンを始めるまでの私は、競輪やその他の公営競技、ギャンブルと呼ばれるものは全くの未経験。競馬好きの友人もいましたが、話しを聞いても興味を持つことや、教えて!などと頼みこむこともありませんでした。
実際、競輪を始めてもすぐに楽しいと思うことはできず……とにもかくにも、頂戴したお仕事を手放したくない一心で、食らいついていたのが正直なところでしょうか。
番組に何度も出演していき、車券購入する際の選び方や競輪のルール、レースの流れなどを理解して、ようやく少しずつ競輪を楽しめるようになりました。ただ、それはまだ「ハマって」はいません。あくまでも“たしなみ”程度だったと思います。
そんな私をここまで変えたのは、ある日突然、「恋」に落ちたからです。
何を言っているんだと、思われるかも知れませんが、それ以外の表現が思いつきません。ここで、ご注意いただきたいのは「恋」とは言っても、それはあくまでも金網を隔てた想い。世間一般の「恋」ではありません。
例えば、A級戦の出走表で目が合った(気がする)8番車の選手に注目して車券を購入。レースを観る中で、その8番車の選手の走りに何かを感じて1節間を追いかけてみる。さらには過去のレースもさかのぼり、知れば知るほど気になっていく。どんなレースをしてもその走りに意味(作戦)を探して、改めて応援してしまう。こうして選手の走りに恋をするようになったことで、それまでの世界がガラッと、変わったのでした。

話しを戻しますが、Perfecta Naviでは競輪界のトップに立たれた先輩方も記事を書かれています。私ではレースの着眼点や知識(帝王・山田裕仁さんのような豪快さもありません)は何一つ足元にも及びません。だから、私は逆に原点回帰することにしました。
競輪は公営競技、いわゆるギャンブルですけれども、車券を買ったドキドキをさらに盛り上げる魅力もたくさんあるはずです。そこで私はプロの方々とは異なる競輪ファンとしての目線を大事にして、胸がキュンとなる選手やレースとの出会いをアレコレお届けしたいものであります。
貪欲にG1からF2まで____今後、老若男女問わずハンティングしていきたいと思いますので、どうかそんな私の恋の行く末を、暇つぶしがてら温かく見守っていただけたら幸いです。

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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