『森泉宏一の実況天国』Vol.109
先日まで高校野球実況に勤しんでいた筆者。
今年で11年目を迎えた高校野球実況。
元高校球児だった筆者にとっても、毎年、胸踊る季節でもあります。
この時期は、筆者のSNSにて「#元高校球児アナウンサー」というハッシュタグを付けて実況担当試合の告知をしてきましたが、特に反応のない寂しい日々(苦笑)。
地方予選が開催される7月というのは、毎年、実況アナウンサーの確保に苦労されているそうです(特にケーブルテレビ局)。
現在は「バーチャル高校野球」というサイトで、全国の地方予選を『全試合』中継しており、中継局は実況アナウンサーの確保に、さらに四苦八苦されているとか(アナウンサーだけでは足りず、お笑い芸人さんやタレントさんが実況を務めることも)。
そして、公営競技の実況アナウンサーの皆さんも駆り出される時期であり、
例えば、
「◯◯競輪場の実況アナウンサーが、某地方予選で喋っておられる!」
という発見もあり、個人的にこの時期の楽しみの一つです(今年は新たに、競輪界でお馴染みの「白メガネ」こと大津尚之さんも高校野球実況デビューを果たしました)。
さて、スポーツ、公営競技を問わず、実況において資料作成は大事な作業の一つです。
先日までの高校野球実況。いろいろ調べてみると、ある選手は、お兄さんやお父さんも同じ高校の野球部OBだったり、妹さんが別の高校の野球部でマネージャーを務めておられるなど、親族系の小ネタが結構あり、それらを集めて試合中に伝えることもあります。
野球部だけでなく、応援スタンドに目を向けると、両校応援団の顧問の先生が兄弟で、スタンドでの『兄弟対決』が実現なんてことも。
今年最大の驚きネタは、筆者が担当する茨城大会。
今年の出場校の選手の中に三つ子の選手がおり、3人ともそれぞれ別の野球部に所属。うち2人は主将。そして3人とも背番号「9」という、なかなかないレアケースも。
親族関係ネタは当然、公営競技にもあります。
親子、兄弟で同じ競技、あるいは違う競技で切磋琢磨など、さまざま。
オートレース界の主な親族関係は以下の通り。
【親子】
・伊藤正司選手・正真選手
・石川岳彦選手・哲也選手
・別府末彦選手・敬剛選手
・吉松憲治選手・優輝選手
・牧野貴博選手・竜人選手
・田中茂選手・崇太選手
・濱野淳選手・翼選手
・篠原忠次さん(引退)・睦選手
・秋田敬吾さん(引退)・貴弘選手
【兄弟】
・浅野幸三さん(引退)・浩幸選手
・丹村司選手・飛竜選手
・松尾啓史選手・隆広選手
・押田和也選手・幸夫選手
・長田恭徳選手・稚也選手
・中山光選手・透選手(双子)
・早津圭介選手・康介選手
・片岡賢児選手・信之選手
・岩科鮮太選手・州さん(引退)
【親子で違う競技編】
・梅内幹雄選手:息子さん、娘さんが元ボートレーサー
・佐藤貴也選手:お父さんが元ボートレーサー
・相馬康夫選手:息子さんがボートレーサー
・湯浅浩選手:娘さんがボートレーサー
・鈴木辰巳選手:娘さんがボートレーサー
・仲口武志選手:お父さんとお兄さんがボートレーサー(お兄さんのみ現役)
もちろん、これはほんの一部の紹介。正直なところ、私も全ては把握しておりません(引退された選手、他競技は特に)。
ご存知のように、他の公営競技も親族レーサーが多く在籍しています。
ここでは親子、兄弟だけを記しましたが、もちろん夫婦レーサー、親戚、従兄弟も多数。
スポーツ競技に比べても、公営競技は親子、或いは兄弟でプロ選手になる割合が多いですね。
競技によっては、2世レーサーどころか、孫を含めた3世代という選手も。
変わったところでいうと、元浜松所属の青嶋守隆さんの息子さんは、フジテレビアナウンサーの青嶋達也さん。
遠藤誠選手(浜松25期)の弟さんは、元プロ野球選手(浜松の選手はこのような異例なパターンが多い?)
そして、これも公営競技界特有なのかもしれませんが、師匠のことを「オヤジ」と呼ぶ選手もいらっしゃいますね。
最後にオートレースと野球を併せたネタで締めましょう。
長谷晴久選手(浜松23期)は元高校球児。これはご存知の方も多いと思います(筆者もよく野球の話をさせていただきました)
甲子園出場経験がおありという噂を聞いたんですが、これは本当なのでしょうか?
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