『森泉宏一の実況天国』Vol.110
筆者の夏。お盆休み直前に仕事がひと段落。
従いまして、世間のお盆休みとほぼ被るようにして、夏休みを取ることができました。
「何もしない」と決め込み、連日朝から甲子園中継三昧の日々。
高校球児時代も含め、人生で最も甲子園中継と向き合う夏となりました(そもそも高校時代の夏休みは練習漬けの毎日で、甲子園をほぼ観たことがないという。「熱闘◯子園」も放送エリア外に住んでいた関係で馴染みがありません)。
そして、先日まで熱戦を展開していました、SGオートレースグランプリももちろん中継を見続ける日々でございました。
60度台中盤まで上がった熱走路や湿走路など、バリエーション豊富な走路状況で開催された6日間のロングランシリーズ。青山周平選手(伊勢崎31期)の優勝で幕を閉じました。
そんなグランプリでは、若手選手がSG初勝利を挙げたり、またベテラン選手による高配当決着など、予選から見どころのあるレースも展開されました。
そして、SGだけでなく、日々の一般開催においても我々を熱くさせてくれる選手たち。
前述の甲子園でも注目選手が取り上げられていますが、今回は筆者が思う、「オートレースの近況好調・注目したい選手」を数人ピックアップしてみましたので、お付き合いいただければ幸いです。
好調といっても、鈴木圭一郎選手(浜松32期)や青山周平選手のような選手は除き、主にA級選手から選出してみました(あくまで筆者の独断と偏見。そしてほんの一部の選手となりますので、大らかな気持ちでご覧下さい)
グランプリ出場組から選ぶならば、まずは吉松憲治選手(山陽21期)。
吉松憲治選手
グランプリでは、自身約6年半ぶりのSG出場を果たした吉松選手。
グランプリでは途中帰郷。節間は10m前というハンデで苦戦をしていましたが、その前の節までは、G2小林啓二杯で準決入りを果たすなど、地元・山陽走路を中心に結果を出し続けています(山陽は近況3節連続で準決入り。一般開催・ミッドナイトに限ると連続優出中(8月19日現在)。
基本的にエンジンが安定している印象がある吉松憲選手。試走タイムだけでは計れない動きの良さは注目です。
さて、吉松憲治選手を挙げたならば、やはりジュニアを忘れてはいけません。
吉松優輝選手
ご子息の吉松優輝選手(飯塚33期)は先のSGを含め、近況スタートが切れている印象があります。
初日は10m前の選手を叩く好展開から序盤で先頭に立つと、荒尾聡選手(飯塚27期)を退けて、自身SG初勝利をマーク(この日は奥様の金田悠伽選手も1着を取り、夫婦で白星を記録)。
そしてグランプリ4日目。湿走路で行われた最終予選。吉松Jr.は0mオープン戦の5枠からトップスタート!
早めに青山周平選手に捕まったものの、スタートを決めたアドバンテージを活かし3着。勝負駆けに成功し、見事SGの準決勝戦メンバー入りを果たしました。
近況の動きで、かなり印象的だったのは、藤岡一樹選手(山陽29期)。
藤岡一樹選手
G2小林啓二杯では抜群の動きを披露。持ち味である速攻が冴え、優勝戦進出。
その優勝戦でも速攻が決まり独走展開に持ち込み、見せ場を作りました。
結果としては、鈴木圭一郎選手に逆転を許し準優勝でしたが、速攻に加えて動きの良さなど、インパクトを与えた走りを見せてくれました。
その動きは継続していたようで、SGグランプリでも、2日目にはスタートを決め、早め先頭から最後は独走に持ち込み後続勢を振り切りました。準決勝戦、最終日とスタートが決まりませんでしたが、2日目の走りなどを見る限り、まだまだ好調は維持していると見たいところ。
続いては、岡谷美由紀選手(浜松32期)。
岡谷美由紀選手
出産・育児のためレースから遠ざかっていましたが、今年6月の地元・浜松アーリーレースで約1年半ぶりの復帰。
復帰2節目のG2曳馬野賞では1着を挙げ、いきなり準々決勝戦入りを果たしました。
そして今月の川口開催では、中村雅人選手(川口28期)などの猛追を振り切り、30mのハンデ差を活かした逃走劇を披露!
見事復帰後初優勝を飾りました(たしか岡谷選手はデビュー初優勝も川口でしたね)。
近況は30m前というハンデを活かし、主に逃げ展開から上位着を量産している岡谷選手。
逃げる展開は、番組の顔ぶれに関係なく狙いたいところですね!
ほんの一部の選手となりましたが、まだまだ注目している選手は多数いますので、また機会を見て、記していきたいと考えております。
最後にひとつ記録ネタを。
記事内にも記しました、吉松優輝選手と金田悠伽選手の夫婦アベック勝利。
夫婦揃ってSGでの1着。もしかしてオートレース界初めて!?と思い調べてみました。
可能性があるのは、鈴木圭一郎選手と吉川麻季選手夫妻。
4年前のSGオールスターが、吉川選手にとってここまで唯一のSG出場。
この節で2勝しましたが、旦那さんはいずれも1着ならず(うち1走は初日ドリーム戦が不成立)。
ということは、吉松・金田夫妻がオートレース界初の偉業を成し遂げたということになりますね!(こういう記録を見つけることに喜びを感じる筆者なのであります)
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