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自転車競技

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2018/06/12

P-Navi編集部

<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(前編)

<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(前編)

5月20日から27日まで、今年も自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」が開催された。今回で21回目の開催となるが、前身となる大会「国際サイクルロードレース」から数えれば36年もの歴史を刻んできた伝統ある大会だ。今回はその模様を3回に分けてレポートする。

ツアー・オブ・ジャパンとは?

ロードレースには、1日で全てが終わる「ワンデイレース」と、数日間にわたり開催される「ステージレース」があり、TOJは大阪(堺)、京都(京田辺)、三重(いなべ)、岐阜(美濃)、長野(南信州[飯田])、静岡(富士山、伊豆)、東京と8つの開催地でレースが開催されるステージレースだ。ステージレースは、ステージと呼ばれるレース毎のステージ優勝と同時に、最高の栄誉となる総合優勝、各レース中に設定された山岳、スプリントポイントを多く獲得した選手に贈られる山岳賞、ポイント賞、若手選手の中で総合成績がもっともよいもの(リーダー)に贈られる新人賞が設定され、各ステージに、その時点でその賞のトップ成績であることを示すリーダージャージを着用して出走する。このジャージを最終日まで守ることも大切な要素となる。

 

TOJはUCI(世界自転車競技連合)認定の国際ステージレースであり、カテゴリー1の上位レース。今年は、16チーム、94名の出走となった。UCI登録チームの中で、ツールドフランスなど最高峰のレースを中心に転戦する最高位のワールドチームカテゴリーから1、プロコンチネンタルチームから2、コンチネンタルチームから12、ナショナルチームから1チームが参戦するハイレベルな大会となった。

 

参戦チーム

ワールドチーム

・バーレーン・メリダ(バーレーン)

プロフェッショナルコンチネンタルチーム

・イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)

・NIPPO・ヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ(イタリア)

コンチネンタルチーム

・チーム右京(日本)

・キナンサイクリングチーム(日本)

・HKSIプロ・サイクリング・チーム(香港)

・ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム(オーストラリア)

・宇都宮ブリッツェン(日本)

・LXサイクリングチーム(韓国)

・マトリックスパワータグ(日本)

・愛三工業レーシングチーム(日本)

・JLTコンドール(イギリス)

・シマノレーシングチーム(日本)

・チームブリヂストンサイクリング(日本)

・チーム・イルミネート(アメリカ)

ナショナルチーム

・日本ナショナルチーム

 

レースという要素だけでなく、近年はレース開催地に寄り添い、さらなる盛り上げや地域振興の要素を担うため、各ステージに日本チームからホームチームを割り当て、大会外でもイベント等に出演したり、自転車教室をしたりと交流を深め、地域密着の展開も始めている。コアな自転車ファンに限らず、地域の方々や子供達が観戦や応援、レースを通じた地域アピールを楽しむようになり、各ステージの盛り上がりは年々増して来ているように感じる。

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