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自転車競技

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2018/06/12

P-Navi編集部

<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(前編)

<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(前編)

平日にも関わらず多くの観客が詰めかけた第二ステージ 京都

第2ステージは京都、学術都市でもある京田辺市の特設サーキットで競われる105km。自然豊かなエリアと、近代的に整備された市街地をめぐるコースだ。このステージから上りが始まり、獲得標高は1,836m。このステージから山岳賞の設定が始まり、本格的なロードレースがスタートする。上りだけでなく、テクニカルな下りコーナーも連発し、レースの展開によっては、大きなタイム差が付くことになり、各チームは入念なミーティングを経て臨んでくる。

※「スタート前にはチアリーディングや地元の子供達のパフォーマンスが展開された」

美しく晴れ、欧州勢の中には蒸し暑さが辛いと訴える選手も出るほどの暑さとなった。レーススタート後まもなく4名が飛び出し、逃げ集団が形成され、メイン集団とは4分以上の差が開く。この4名の中で、スプリントポイント、山岳賞ポイントの獲得を重ねていった。

※「チームのサポートカーにはスペアバイクが積まれている」

最終周回、残り3kmで集団が逃げ集団を吸収、チーム間の牽制ムードも漂う大集団は、コーナーが続くエリアに差し掛かる。隙をついた雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が単独で飛び出し、そのまま単独で最終コーナーへ。大いに沸く会場。発射された各チームのエースがスプリントで迫る中、逃げ切った雨澤はガッツポーズでフィニッシュラインに飛び込んだ。

※ 「余裕を残し、両手をあげてフィニッシュした雨澤選手」

 

レベルが上がったTOJでの日本人選手の優勝は稀で、国内チームからの勝者としては4年ぶり。今年23歳になった雨澤にとっては初のUCIレースの優勝。集団の隙をついて飛び出したレース勘も、トップスピードで逃げ切った脚もすばらしく、チームのサポーター以外からも惜しみない拍手が贈られた。

個人総合リーダーはグレガ・ボーレ(バーレーン・メリダ)、ポイント賞は雨澤毅明、山岳賞はまだ大学生の草場啓吾(日本ナショナルチーム)が獲得。新人賞はオリバー・ウッド(JLTコンドール)が守った。若手日本人選手の活躍が目立ち、東京五輪の開催も迫る日本にとっても明るい話題となった。

この日の観客動員数は53,000人(主催者発表)。

※「平日にも関わらず多くの観客が集まった」

ゴールラインは多くの観客が押し寄せ、平日とは思えない盛り上がりを見せた。

(中編に続く・・・)

<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(中編)

 

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