ツアー・オブ・ジャパン(第7ステージ)
この逃げの中には、南信州ステージを制したフェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマ)や、いなべステージを制したベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)らの実力者も含まれていた。ここから、ズルロが単独でアタック。9名と1分40秒のタイムギャップを稼ぎ出す。
単独で先頭をいくズルロと集団の差はさらに広がり、5周回完了時には、9名と2分44秒、メイン集団とは4分45秒まで開く。
6周回目、メイン集団が追走のペースアップに入り始めたタイミングで、総合3位につけるメトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)が落車、すぐ後ろを走っていた増田成幸が巻き込まれてしまった。宇都宮ブリッツェンのアシストは全員で増田をメイン集団まで引き上げたが、イヨブはレースをリタイヤする事態に。
8周回目、逃げ集団がズルロを吸収。1名が脱落して、8名の集団となる。メイン集団とのタイムギャップは1分20秒残されており、このタイム差から開いて勝負が決まった場合、総合逆転もありうる状況に。
首位を守りたいハーパーは、集団から飛び出す。この動きに同調したメンバーと追走集団を形成して、逃げ集団との差を詰めていく。ここには差を開きたくないプラデスや石橋学(チーム・ブリヂストンサイクリング)、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)など総合上位の選手が含まれていたが、落車のダメージを負った増田は入ることができなかった。
追走は、最終周回に入るまでに逃げ集団を捕えるが、ここからパブロ・トーレス・ムイノ(インタープロサイクリングアカデミー)が単独アタック。総合でトップから4分半の差が付いているムイノの動きは容認され、独走のまま、1周回以上を逃げ、単独でフィニッシュラインを越えた。
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