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2021/06/20

P-Navi編集部

JCLロードレースツアー2021第2戦レポート

JCLロードレースツアー2021第2戦レポート

その後も集団スプリントに持ち込まず、展開を作りたいチームが激しい攻撃を続けるが、アタックを潰したいブリッツェンの動きもあり、なかなか逃げ集団が生まれない。


果敢に攻撃を仕掛けるマイヨエスポワール(新人賞)を着る本多晴飛(VC福岡)

レースは残り3周を迎え、集団スプリントでの決着という可能性が濃厚になり、全チームがスプリント勝負への体制を固め、集団内の位置取り争いが激しくなっていった。ここまで攻撃を仕掛けてきたキナンもスプリントに切り替え、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が集団先頭に立ち、スピードを上げる動きを見せる。


落車(転倒)発生。巻き込まれた選手らは大幅なタイムロスを強いられることになった

だが最終周回に入る手前のコーナーで再び落車が発生。中盤に逃げを作る動きを仕掛けたスプリンター鈴木龍や、沢田佳太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)が巻き込まれ、遅れを取り、勝機を逃すことになってしまう。
勝負の最終周回。このレースを全力で取りにかかる宇都宮ブリッツェンが前方を固め始めた。このコースを用いたレースを3連覇しており、今日の最有力候補である小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)を従え、先頭を走る。
リーダージャージを着る増田が小野寺を強力に牽引し、西村大輝(宇都宮ブリッツェン)がその後を受け、さらに加速し、小野寺をひき、最終コーナーを先頭で回った。


このコースに圧倒的な強さを見せる小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が今回も勝利をもぎ取った

ここから小野寺は全身全霊をかけたロングスプリントを繰り出し、そのままフィニッシュラインに飛び込み、このコースで開催されるクリテリウム(このJCLロードレースツアーのレースとしては初の王者)の4連覇を勝ち取った。
2位には優勝候補だったチームメイトをトラブルで失いつつも、最後のスプリントにこぎつけた孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)が、3位には畑中勇介(キナンサイクリングチーム)が入った。


上位3名の表彰台。このコースでのクリテリウムの4連覇を決めた小野寺は満面の笑み


チーム全体で2連勝を叶えた宇都宮ブリッツェン

小野寺は表彰台で、このコースでのレースを連勝できている喜びを語った。逃げが生まれない状況を見て、最後の展開に集中してレースを走ったのだという。最後の局面に関しては不安もあったが「(チームメイトが)自然と自分の周りに集まって、引きあげてくれた」という。「安心感を持って最後のスプリントに行かれた」とレースを振り返った。


マイヨプリエは増田が守り、マイヨラファールは小野寺へ。マイヨエスポワールはこの日も果敢に戦った本多がキープした

リーダージャージは、個人総合リーダーは増田が守り、マイヨラファール(スプリント賞)は優勝した小野寺へ。マイヨエスポワール(新人賞)はこの日も積極的な動きを見せ、最終的にも10位に入った本多が守った。

新しく誕生したツアーとして、最初の連戦を終えた。無観客レースとしての開催になったことは残念ではあったが、迫力あるライブ配信は非常に好評で、次戦を待ち望む声が大きかったように感じる。

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【結果】カンセキ宇都宮清原クリテリウム 50.6 km

1位/小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)1時間09分54秒
2位/孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)+0秒
3位/畑中勇介(キナンサイクリングチーム)+0秒
4位/新城雄大(キナンサイクリングチーム)+0分01秒
5位/小山智也(チーム右京 相模原)+0分01秒

☆JCL 各賞リーダージャージ表彰☆

【マイヨプリエ(個人ランキングトップ)】
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)

【マイヨラファール(スプリント賞)】
小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)

【マイヨエスポワール(新人賞)】
本多晴飛(VC 福岡)

画像提供:JCL ロードレースツアー(株式会社ジャパンサイクルリーグ)
リンク:三菱地所 JCL ロードレースツアー2021公式サイト

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