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自転車競技

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2021/06/25

P-Navi編集部

富士スピードウェイを走る!富士チャレンジ200

富士スピードウェイを走る!富士チャレンジ200

そして、13時半、午後のレースがスタート。午後の部も、レース自体はまったく同じ設定で開催されるが、トータルのリザルトを狙う参加者達にとっては、例年の200kmの半分の設定のレースで2回競い合う形となることで、レースそれぞれの強度が上がること、数時間のインターバルをどう過ごし、回復するかという要素が含まれることで、戦いはより高度で複雑なものになるという。

後半戦が始まる。ここから走り始める参加者もいるが、午前の部も走った参加者にとっては、回復の度合いが大きく走りを左右するだろう


午前よりもゆったりと空間をキープしながら発進する形になった午後の部のスタート

逆に、サーキットでの走行をゆるりと楽しみたい層にとっては、ゆっくりと朝起床し、会場に移動して、午後から走るという選択肢も選べるようになり、楽しみ方が多様化したとも言えるだろう。


午後もサポートライダーが各集団に加わり、レースを安全に進行させるため、ペース管理などのサポートを担った


メンテナンス等のアドバイスをしてくれるブースも。フィニッシュ後にはレースを走ることとはまた違う楽しみがある

この日も、参加者には午前でレースを切り上げ、帰宅したり、ブースめぐりや観戦を楽しんだりという層と、午前午後と参加する層、午後のみ走る層がおり、来場者の集中を避けるという意味でもプラスに機能していた。


積極的に仕掛けていくシーンも。観戦だけでも十分楽しめるハイレベルなレースが展開された


安全を期し、自分のペースを守って走る参加者も多かった

午後は途中から天気が悪化、冷たい雨と寒風が吹き付ける厳しい状況に陥ったが、トップ集団がゴールするころには雨も収まった。午後の100kmは2時間26分台でトップ選手がフィニッシュし、午前午後の合算であるキング・オブ・富士チャレンジ部門では4時間51分20秒が優勝タイムとなった。(表彰式は感染防止対策のため、賞状副賞の授与のみとなった)


雨が上がり再び広がった青空の下で、走行を再開する参加者も。少人数で世界トップクラスのサーキットを独占できる貴重な経験に


美しく輝くサーキットでゆったりと過ごす来場者

雨が降る間は走行を休み、天候回復を見て再スタートする「かしこい」参加者も。制限時間終了の17時半に近づくころ、まだ青さの残る空の下、金色の陽射しに照らされたサーキットは、えも言われぬ美しさを誇っていた。
最後の最後、17時半の制限時間終了を告げるまで、残った参加者たちが悠々とサーキットを走る。たとえ、周回数が22回に届かなかったとしても、富士スピードウェイをこの人数で独占し、走れただけで、参加した甲斐があったのではないだろうか。
早朝から盛りだくさんではあったが、一度始まってしまえば、あっという間の1日。例年より参加者数を抑え、分散させたため、サーキットが混み合うこともなく、参加者が開放感を満喫し、皆と走る喜びを噛み締めながら、充実した表情で走る様子が印象的だった。

感染症対策のルールをしっかりと守りながらイベントを楽しんだ参加者たちと、一時は悪天候に陥り、厳しい時間帯もある中でも、熱意を持ってイベントを運営されたスタッフ、サポートライダーの皆さんに敬意を表したい。

ソロは高校生以上、チームなら小学校4年生以上なら参加可能。ロードレーサーだけでなく、クロスバイクやミニベロ、MTBなど、一般的なスポーツバイクであれば参加できる。多少のアップダウンはあれど、走るために作られたサーキットを爽快に走り、随所で美しい富士山の眺めを楽しめる富士スピードウェイ。この会場で挑む富士チャレンジには、たとえレースとして臨まないとしても、一般的なロングライドとは違う達成感や魅力がある。スポーツバイクをお持ちなら、次回の参加を検討してみてはいかがだろうか。

画像:Kenta ONOGUCHI、編集部

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