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2021/07/13

P-Navi編集部

Mt.富士ヒルクライム(後編)

Mt.富士ヒルクライム(後編)

参加者が次々フィニッシュラインになだれ込んでくる。前回の参加から記録更新を叶えた人もいれば、タイムを落とした人もいる。また、タイムにそもそも関心はなく、走ることを楽しむために参加した人や、完走を目標に挑戦した人もおり、目当てはさまざまだ。


最高の笑顔でフィニッシュする参加者たち


5合目に到達し、達成感あふれる表情を見せる参加者たち。「疲れた!でも、楽しかった!」そんな声が聞こえてきそうだ


富士山を背景に。がんばった思い出は、記憶に刻まれることだろう

フィニッシュ後は順次下山グループを作り、グループごとに右車線を使って下山を進めていくため、5合目の滞留時間も短くすることができる。


動きが少なく、寒風が吹き付ける下山は身体を冷やす。防寒対策の一助に簡易防風ベストが支給された

日本一の高さを誇る富士山を、自分の力で上っていく行程には、心を揺さぶる感動がある。雲海の中を抜け、フィニッシュラインを越える瞬間に湧き上がる達成感は、とても大きいと多くの参加者が語る。この壮大な体験が、リピーターを招いているのだろう。


富士スバルラインを走る


雲海を眺めながら走る。まさに絶景だ

この日、実際にスタートしたのは4700名あまりだったというが、登坂、下山を通し、事故はゼロ。参加者の意識の高さと、安全を守るための運営が両輪となって成し遂げた実績だと言える。


下山時は安全走行へと誘導するために、有志の下山パトロール隊を先頭にペース管理を行い、集団で下る


安全管理策があり、参加者の理解と協力があるからこそ、登坂/下山の参加者の対面通行が可能に


笑顔で下山に向かう参加者たち

これまでは「人気ヒルクライム大会とは、参加者で混み合うコースを走るもの」という認識があったように思うが、コロナ禍で、その感覚は覆された。「密を作らない」運営を目指し、工夫を重ねる中で、結果的にコースは余裕ができ、長時間スタートを待つ必要もない参加者の快適性が向上されることになったのだ。


下山後、ステージ上で記念撮影をするため順番待ちをする参加者たち

参加者にはレース、下山時以外のマスク着用、会場への参加者以外の立ち入り禁止など、例年にないルールが課せられた。そのため、にぎわいも生まれず、お祭り感はなくなってしまったが、シンプルに、そしてじっくりと、走行する楽しさと、富士山の大自然を堪能できたのではないだろうか。雨に見舞われた参加者が多かったようだが、下山後は、達成感みなぎる表情を浮かべていた。
雨風が強く吹き付け、体感気温が下がる時間帯もあったが、それでも完走率は97%以上! 非常に多くの参加者がゴールの充実感を味わったことになる。


大きく、美しい姿を見せた富士山。その特別なオーラは、挑むものにパワーを授けてくれる

世界遺産である富士山に上るMt.富士ヒルクライム。一度挑戦したら、その魅力に、やみつきになってしまうのかもしれない__。

画像:Mt.富士ヒルクライム大会実行委員会、編集部

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