TOP > 自転車競技 > 三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム

自転車競技

一覧へ戻る

自転車競技

2021/10/19

P-Navi編集部

三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム

三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム

「OITAサイクルフェス!!!2021」が10月9日、大分市でスタートした。UCI(国際自転車競技連合)公認の2つのレースを開催し、大分市が大いに自転車で沸く週末だ。初日の9日には、大分駅南口前のシンボルロード「大分いこいの道」を舞台に、「三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム」が開催された。


JR大分駅前で万全の感染対策のもと開催された「三菱地所おおいたいこいの道クリテリウム」

例年は国際レースとして海外チームを迎え入れていたが、今年は新型コロナウイルスの感染対策のため入国規制が厳しく、海外からの招聘が困難であるため、国内チームのみからなる13チームが参加する形で開かれた。
クリテリウムで用いるのは 「大分いこいの道」に作られた1周1kmの特設コース。数字の6を思わせる形になっており、1箇所Uターンに近いコーナーが設定されている。もちろんコースは完全にフラットで、コースを40周する40kmの短距離決戦になることから、高速の展開が予想された。


シンボルロード「大分いこいの道」に設営された1周1kmのコースを40周する

この日、一般的には観戦の自粛が推奨されたが、レース会場ではワクチンを2回接種済みであるという証明か抗原検査を受け陰性であったことを証する書類の提示(ともに自己申告も可)でリストバンドが発行され、これを身につければ、観戦ができるという新しい試みが行われた。レース会場には無料の抗原検査所も設置され、その場でも検査を受けられる環境が整えられた。パブリックビューイングの会場でも、同様の条件でリストバンドを発行。さらに連絡先を登録してもらうことで、安全度を高める配慮がなされた。感染のリスクを低減しながら観戦を可能にする、一歩踏み込んだ試みは、明るいニュースと言えるだろう。多くのチームの選手・スタッフたちも、ウイルス検査をしてから大分市に入っているという。


ワクチン接種かウィルス検査を受けた観客がコース脇の感染スペースに入ることができる。観客間でも、選手たちも、安心できる取り計らいだ

10月とはいえ、大分市は軽く気温30度を上回る真夏日となり、熱中症が心配されるほどの陽気になった。

地元を拠点に今年誕生したスパークルおおいたレーシングチームが先頭に並び、大分市の佐藤樹一郎長がスターターを務め、晴天の下、75名がいっせいにスタート。


スタート。先頭に並ぶのは大分を拠点とするスプリンターチームのスパークルおおいたレーシングチームだ

序盤はシマノレーシングの選手が代わる代わる単独でアタックを試みた。抜け出しを図る動きが生まれるものの、マトリックスパワータグが、早々に集団のコントロールを開始。前方に超ベテランのフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が陣取り、睨みを利かせ、逃げの動きをひとつひとつ潰していった。大集団のままレースが進んでいく。


孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)が、一つ目の周回賞を獲得

10周目に設定された周回賞は、地元の大きな期待を背負った地元・スパークルおおいたレーシングチームの孫崎大樹がしっかりと獲得。地元ではすでにこのレースの認知度が高く、テレビ、新聞でも大きく報道される。特に今年は多くの広報番組が制作され、事前にも大々的に盛り上げられていたようだった。まずは表彰台の位置を一つ確保した。
レースの流れはマトリックスパワータグがコントロールしたまま、変化が生まれず、淡々と進行していく。

12

ページの先頭へ

メニューを開く