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2021/11/08

P-Navi編集部

Jプロツアー最終戦「かすみがうらロードレース」

Jプロツアー最終戦「かすみがうらロードレース」

JBCFサイクルロードシリーズの最高峰Jプロツアー2021の最終戦が、茨城県の霞ヶ浦湖畔に設営された特設コースで10月16日に開催された。
前日に開催されたタイムトライアルと同様に霞ヶ浦の湖畔を走るが、アップダウンのある1周4.8kmのコースが設定された。ラスト400mに急斜度の上りが含まれ、エリアに応じて道路幅が急激に変化するなど、集団走行を妨げる要素が含まれ、周回が小さいことから、それらの要素が頻繁に現れることになる。難コースと評されるコースのひとつだろう。

10月中旬ながら、レース当日は朝から雨が降り続き、気温は13度前後と初冬を思わせるほど低く、霞ヶ浦特有の強い風が吹き付けるタフなコンディションとなった。この日のレースの設定距離は105.6km。このコースを22周することになる。
このかすみがうらロードレースが、2021リーグの最終戦となるため、選手たちの間には緊張感が漂っていた。ここまで個人総合首位を守ってきたホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の累計ポイントは3145だが、2位につける岡本隼(愛三工業レーシングチーム)は2730。ポイント差は415であり、この最終戦の優勝ポイント450より小さい。すなわち岡本が優勝し、トリビオが上位に入れなかった場合など、リーダーが入れ替わる可能性も残っている。

個人総合首位を示す赤いリーダージャージを着るホセ・ビセンテ・トリビオと、U23の個人総合首位であることを示す白いリーダージャージを着る山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)を先頭に雨の中のレースがスタートした。


スタートはかすみがうら市歴史博物館前。最終戦はタフな雨の中のレースとなった

2周目に、全日本チャンピオンジャージを着る入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本哲央、小森亮平(マトリックスパワータグ)、平井光介(EQADS)が抜け出し、4名のグループを形成した。


4人の先頭集団が形成された。厳しい横風を受け、斜めの隊形を取る選手たち

メイン集団は、岡本隼を擁し、個人総合の逆転を狙う愛三工業レーシングチームが先頭を固め、がっちりとコントロール。前半は先頭集団と1分前後の差をキープして展開した。


岡本隼の逆転優勝に賭け、愛三工業レーシングチームがメイン集団を序盤からコントロール

状況が変わらないままレースは折り返しを越える。14周目に入ったころ、メイン集団から湯浅博貴と山田拓海(共にEQADS)が飛び出し、追走を始めたが、先頭の4名には届かず、15周目にメイン集団に吸収されてしまう。


霞ヶ浦湖畔は平坦だが、周回コース内には丘陵区間も含まれる。低温と強風、道幅の変化、頻繁に現れるアップダウン。選手たちは周回を経るごとに消耗されていった


リーダージャージのホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)は集団内でチームメイトに守られ、周回をこなしていく

ここでラスト7周。2名の吸収のための動きを機に、メイン集団はペースアップを始め、先頭4名との距離を縮めにかかり、30秒ほどまで迫った。

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