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2021/12/14

P-Navi編集部

UCI資生堂琵琶湖グランプリ

UCI資生堂琵琶湖グランプリ

続いては男子エリートのスタートだ。MTBを主戦場とする沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)らは欠場となり、本命馬は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や日本を代表するシクロクロッサー(シクロクロス選手)の小坂光(宇都宮ブリッツェン)、さらには現在のメインはロードレースであるが、大阪に居を置くシマノレーシングからの出走という地の利のある横山航太(シマノレーシング)らが最前列に並んだ。横山はこれまでU17、ジュニア、U23とシクロクロスの全日本選手権を制してきており、日本トップの位置でシクロクロスに挑み続けてきた選手である。

スタートラインに並んだのは79名。小坂を先頭に第一コーナーを回る。シクロクロスは、コースが狭く、立て続けにコーナーが現れたり、荒れた路面が出てきたりとテクニカルなセクションも多い。参戦人数が多い場合は特に、スタートダッシュで前方の位置を確保することが非常に重要になる。


有力選手を最前列にスタートした79名の男子エリートの選手たち

スタート直後に大きな落車があり、複数の選手が巻き込まれ、足止めをくらってしまった。前方にいた小坂、織田、横山、加藤健悟(臼杵レーシング)が抜け出し、先頭のパックを作った。


小坂光(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、横山航太(シマノレーシング)、加藤健悟(臼杵レーシング)が4名のパックを作る

織田はここから抜け出し、単独での走行に入った。小坂、横山、加藤が3人のパックを作り、織田を追う。
織田は順調に周回を重ねていく。いったん開いた差の拡大はストップしたものの、淡々と周回をこなす。だが、まだ先は長い。男子の周回数は9周と決まった。


先行する織田を追う小坂、横山。加藤は堪えきれずじりじりと遅れてしまった

加藤が脱落し、追走は2名になったが、小坂と横山は協調しながら、全力で織田との差を詰めるべく走る。


連戦の疲れも見せず、衰えないペースで先頭を走り続ける織田

力を合わせて追い上げた2名だが、横山が脱落。小坂は逆転への執念を見せ、単独で織田を追ったが、追いつくことはできなかった。
織田は前週の野辺山のリフレインのように烏丸でも独走を果たし、堂々の優勝。2戦続けてUCIレースを制する形となった。


天に拳を突き上げ、単独でフィニッシュした織田。UCIレース連勝は大きな功績だ


表彰台に乗った織田、小坂、横山

選手たちはこの後もレースが控え、転戦が続く。今回レースを欠場した沢田時は、同日開催のMTBの全日本選手権を見事に制し、MTBの日本チャンピオンとなった。モチベーション高く調整する選手たちがどのような形で12月の全日本選手権に臨むのか、さらに注目が集まった__。

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【結果】男子エリート
1位/織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)1時間1分50秒
2位/小坂光(宇都宮ブリッツェン)+1分23秒
3位/横山航太(シマノレーシング)+2分24秒
4位/比護任(PAXPROJECT)+2分44秒
5位/加藤健悟(臼杵レーシング)+3分4秒

【結果】女子エリート(6Laps)
1位/福田咲絵(AX cyclocross team)48分14秒
2位/石田唯(早稲田大学)+1分44秒
3位/赤松綾(AYA BIKES)+2分14秒
4位/望月美和子(ORCA CYCLING TEAM)+2分28秒
5位/鵜飼知春(andmore)+2分52秒

画像:Satoshi ODA

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【前回のレースレポート】
Rapha弱虫ペダル スーパークロス野辺山2021

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