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2022/01/08

P-Navi編集部

弱虫ペダルカップin能登

弱虫ペダルカップin能登

28日はいよいよメインレース。
コースはゴルフ場のくぼみや傾斜を利用しており、起伏に富んだものに仕上がっている。シクロクロスレース向けに設計されたものでありながらも、バンカーやカート道も活かされており、随所に前身のゴルフ場としての姿が残っており、遊びゴコロのあるコースに仕上がっている。

開催前に雨が続いた影響で、コースの泥は水分を含み、重さを感じるコンディション。当然、キャンバー等の傾斜地もスリッピーで難度を増していた。エリートは午後開催が多く、前段階の開催レースで路面も荒れており、走りにくくなっていることが多いのだが、今コースにおいては、男子エリートのみ勾配28%の激坂を盛り込んだフルコースで開催され、未知の難度となった。


男子エリートのみ、28%という急勾配の激坂が盛り込まれた。まるで垂直に登る合成写真のよう


水分を含んだ泥の路面は重く、選手たちの体力を奪っていく

エリートの参加選手の顔ぶれは実に豪華だった。この前週に開催されたMTBの全日本選手権を制し、MTBとシクロクロスのダブルチャンピオンとなった沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が参戦。ライバルである織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は、同じく前週の琵琶湖を制し、このレースに臨んだ。主要大会で一騎討ちを繰り返してきた二人の対決に注目が集まる。さらに、今季の表彰台の常連である小坂光(宇都宮ブリッツェン)もこのレースに挑む。全日本開催前最後のトップ選手たちの対決の場となった。

13時35分、最前列にトップライダーが並び、42名の選手がいっせいにスタートした。第一コーナーにトップで飛び込んだのは、最高に勢いに乗っている沢田時。このレースもチームが冠になっており、あらゆる意味で負けられない織田が沢田を追う。


いよいよ男子エリートレースがスタート。急遽の開催ながらトップ選手が揃った


織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、副島達海(Limited Team 846)

早々に沢田、織田、そしてMTB全日本選手権のジュニアの部でチャンピオンとなった副島達海(Limited Team 846)の3名のパックが形成された。予想を上回るペースで3名は周回を刻んでいく。


ゴルフ場の跡が随所に見えるコースを行く香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)


エリートレースの最高齢は57歳の小坂正則(スワコレーシングチーム)。小坂光の実父であり、いまだ力が衰えないスーパーマンだ。この日もトップカテゴリーを18位でフィニッシュ

4周目に入り、副島がここから脱落。以前のレースのリプレイを見るかのように、ここからは織田と沢田の一対一の戦いとなった。互いを見ながら、仕掛け合う動きもあるが、2名のパックが崩れるには至らず、このまま最終周回へ。
しかし、わずかに先行していた織田が、アップダウンのあるヘアピンコーナーで転倒、コーステープに絡み、復帰に手間取るアクシデントが起きた。この間に沢田は織田をかわして先行、このまま独走状態でフィニッシュラインに飛び込み、今大会の初代王者となった。


両手を誇らしげに挙げ、トップでフィニッシュした沢田時


3位のポジションを守り抜いた副島。堂々たる走りだった

13秒遅れで織田がフィニッシュに飛び込み2位となった。この大会も沢田と織田の二人の間で優勝争いが展開される形となり、圧倒的な強さを示す結果となった。
先頭からは脱落したものの、3位の位置を副島が単独で守り切って、表彰台の3名が確定した。小坂光は4位でフィニッシュ。


小坂光(宇都宮ブリッツェン)は表彰台は逃したものの単独4位

※女子エリートのレポートは3ページ目→→

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