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2022/05/16

P-Navi編集部

Jプロツアー第4戦・群馬CSCロードレース4月大会DAY1

Jプロツアー第4戦・群馬CSCロードレース4月大会DAY1

JBCFロードシリーズの最高峰Jプロツアーのレースが4月23、24日、今季初めて東日本で開催された。
この初戦「群馬CSCロードレース4月大会」は、群馬サイクルスポーツセンターでの2連戦。近年、レースサーキットとして定着した感のある会場ではあるが、2年間は無観客レースが定番となっていたため、観客を迎えてのレースは新鮮に見える。連日、エリート1~3と女子、マスターズと、他に5カテゴリーのレースが開催されたため、会場はそれぞれの参加者、スタッフ、観客で久しぶりの賑わい。山桜が咲きそろったタイミングでの開催となり、美しい桜に見守られながらレースが展開された。

まず、初日のDAY1。レースは、サーキットを20周する120kmに設定された。


スタートラインに並ぶ選手

個人総合首位のレッドジャージを着た小林海(マトリックスパワータグ)と、U23首位のホワイトジャージを着た山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)を先頭に、選手がスタートラインに並ぶ。晴れはしたものの、吹き付ける風はまだ冷たく、肌寒い。

スタート直後からアタックが繰り返され、レースはいきなりハイペースに。マトリックスパワータグの連勝が続いており、全日本チャンピオンを擁する愛三工業レーシングチームや、このコースで昨年も勝ち星を挙げているTEAM BRIDGESTONE Cycling、シマノ レーシングなど、なんとしても勝ち星をあげたい強豪チームが有利にレースを進めようと、積極的に飛び出しをかけた。


スタート直後からハイペースでの展開に

短距離の設定ではないにもかかわらず、激しい展開を受け、ペースが上がり、集団は長く伸びたまま。3周目には、この日最速の8分9秒台のラップタイムを記録する。冒頭から突然のハイペースとハードな展開に、耐えきれなくなった選手も出始めた。

5周目には主要チームのメンバーをほぼ満遍なく含んだ10名あまりの集団が形成され、ここにメイン集団からメンバーが合流し、30名ほどの集団に。もちろん、すべての有力選手を含んでいる。
ペースは落ちず、じりじりと選手たちがふるい落とされていった。


ハイペースの展開が続き、メイン集団の選手が絞り込まれていく

7周目。小森亮平(マトリックスパワータグ)と井上文成(シマノレーシング)の2名が先行する。その後、冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)が合流して3名の集団が生まれた。


先行する小森亮平(マトリックスパワータグ)、井上文成(シマノレーシング)、冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)の3名

9周目に入ると小森が抜け出し、単独先行態勢に入った。ここでペースが落ち、いったん落ち着いた一定ペースでの集団走行を始めた。メイン集団はシマノレーシングと愛三工業レーシングチームが中心となってコントロール。小森とのタイム差は最大で35秒まで開く。


小森が独走態勢に入った


集団はシマノレーシングと愛三工業レーシングチームがコントロール

このあと、レースが動いたのは13周目。小森の独走が吸収され、再びアタックと吸収が繰り返される。
15周目に渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)が単独で抜け出し、先行を始めた。


渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)が集団から抜け出した

次の周回でレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)も集団を抜け出し、渡邉に合流する。先行するこの2名は快調に走り、タイム差を一気に広げていった。集団とのタイム差は1分50秒まで開いた。


レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)が飛び出し、渡邉に合流

ラスト3周・18周目に入ると、キンテロは渡邉を振り切って独走。渡邉との差を一気に1分まで広げ、フィニッシュを目指す。渡邉は懸命に追うが、キンテロとの差は詰まらない。
10名あまりの追走集団が形成され、先行する2名を追うが、この中にはキンテロのチームメイトであるマトリックスのメンバーを多く含んでおり、もちろん先頭までの差を詰めるほどのペースアップには協力しない。キンテロの逃げ切りは、ほぼ確実になった。
キンテロは単独で逃げ切り、悠々と両手を挙げてフィニッシュ!


キンテロが今季初優勝をあげた


小林がガッツポーズで2位。後ろには独走で3位を目指す金子宗平(群馬グリフィン)の姿が

ラスト3km付近で追走集団からレッドジャージの小林が単独で飛び出し、先行していた渡邉をかわして、2位でフィニッシュ。小林は自ら個人総合首位の座を守るポイントを取得した。3位には地元チームである群馬グリフィンの金子宗平が入る健闘を見せた。


マトリックスがこのレースでもワンツーフィニッシュを決めた

キンテロはインタビューで、今季初勝利となったこのレースの優勝の喜びを語り、「この勝利は、チーム皆でつかんだもの」と感謝の思いを述べた。「とても良い形でチームが回っており、このまま勝利を重ねたい」と締めくくった。
小林も「キンテロを捕まえない程度のペースを維持し、自分のポイントと順位、賞金を守った」と、計算通りにレースを走り終られたことを満足げな笑顔で語っていた。


レッドジャージ、ホワイトジャージの小林と山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

ジャージは、それぞれ小林と山本が守ることになった。

翌日はDAY2が行われる。まだマトリックスパワータグの快進撃は続くのか? ますます注目を集めるレースとなった。

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【結果】Jプロツアー第4戦
群馬CSCロードレース4月大会DAY1(120km)

1位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)3時間0分5秒
2位/小林海(マトリックスパワータグ)+1分9秒
3位/金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+1分16秒
4位/中井唯晶(シマノレーシング)+1分17秒
5位/ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+1分17秒

【スプリント賞】
1回目/金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)
2回目/小森亮平(マトリックスパワータグ)

【Jプロツアーリーダー】
小林海(マトリックスパワータグ)

【U23リーダー】
山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

画像提供: 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟

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