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2022/06/03

P-Navi編集部

ツアー・オブ・ジャパン2022最終ステージ

ツアー・オブ・ジャパン2022最終ステージ

ラスト2周、いつでも先行する選手を飲み込める、17秒差まで差が詰まった。スプリンターたちのゴール勝負に備え、各チームの位置取りも真剣味を増していく。いよいよ最終周回に入る。
協調し、全力で逃げ切りにかけた6名の先頭集団も、残り5kmを切ったころ、まずは3名、そして2名とメイン集団に吸収された。
キンテロのポイント賞を死守したいマトリックスパワータグは、キンテロを連れ、先頭を固め、フィニッシュラインへ向かう。残り2kmまで単騎で粘った⻄尾も、圧倒的なスピードで迫る集団に吸収され、いよいよ最後の集団スプリント勝負へとなだれ込む。

マトリックス、宇都宮ブリッツェン、チームブリヂストンサイクリングらが熾烈な位置取り争いをする中で、接触による転倒が生じたり、コーナリング時に大きく膨らみ、コーンをなぎ倒して反対車線になだれ込んだりと、集団は混沌とした状況に。
この中でもよい位置を守った宇都宮ブリッツェンと愛三工業レーシングチーム、スパークルおおいたが先頭を固め、最終コーナーに飛び込んだ。

ラスト150m、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、沢田桂太郎(スパークルおおいた)らがスプリントを開始、サイドからレイモンド・クレダー(チーム右京)も迫ってくる。ここから伸びたのは、沢田とクレダー。競り合いの中、僅差でバイクを押し込んだクレダーに軍配が上がった。勝利を確認し、拳を突き上げるクレダー。チーム右京は4ステージ中、3ステージで勝利を収めた。


ごく僅差で沢田桂太郎(スパークルおおいた)に競り勝ち、拳を突き上げたレイモンド・クレダー(チーム右京)。後ろにはチームメイトの勝利を確信し、ガッツポーズをしているアールの姿が見える

2位に沢田、3位に黒枝咲哉(スパークルおおいた)が入った。スパークルおおいたは、最終ステージを3名まで人数を減らしての出走となったが、スプリンターチームとして、しっかりと存在感を見せつけた。


小池百合子東京都知事から花束を受け取るレイモンド・クレダー

表彰式のプレゼンターは、小池百合子東京都知事。クレダーは小池知事から花束を贈られ、笑顔を見せた。これまでは、チームメイトの総合優勝のためにアシストしてきたが「今日は僕のために働く」とチームの皆が約束してくれた、と喜びを語った。「プレッシャーはあったが、プレッシャーには慣れている」と自信ものぞかせ、最後は皆へのお礼の言葉でインタビューを締めくくった。


確定したTOJ2022の各賞リーダー。ネイサンアール、宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)はジャージを第1ステージから守り抜いた

キンテロは4位でフィニッシュ。フィニッシュポイントを14点獲得し、ポイント賞ジャージの防衛に成功した。3年ぶりに観客を受け入れ、昨年よりも1ステージ増やしての開催となったTOJ2022。来年こそは、フルサイズでの開催になり、さらに多くの観客を迎え、盛り上がることだろう。
この日、小池知事は、11月に開催予定のレインボーブリッジを走り、エキシビジョンレースなども盛り込まれるという東京五輪のレガシーイベントや、来年以降に多摩地域で開催を予定しているレースイベントについても語った。TOJ相模原ステージも、東京五輪のレガシーとしての性格が強い。多くの方が沿道で足を止め、大いに注目を集めた東京五輪自転車ロードレースのレガシーが、地域の人々も楽しめる形で受け継がれることを期待したい。

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【結果】ツアー・オブ・ジャパン2022 第4ステージ=東京
1位/レイモンド・クレダー(チーム右京)2時間17分22秒
2位/沢⽥桂太郎(スパークルおおいた)±0秒
3位/⿊枝咲哉(スパークルおおいた)±0秒

【個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)】
1位/ネイサン・アール(チーム右京)10時間31分40秒

【個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)】
1位/レオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックス パワータグ)45pt

【個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)】
1位/⼩林海(マトリックス パワータグ)23pt

【個⼈総合新人賞(ホワイトジャージ)】
1位/宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)     

【チーム総合順位】
1位/チーム右京

画像提供:ツアー・オブ・ジャパン組織委員会

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