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2022/06/09

P-Navi編集部

ツール・ド・熊野2022 第2ステージ

ツール・ド・熊野2022 第2ステージ


先頭集団の先頭に立ち、ペースアップするベンジャミン・ダイボール(チーム右京)

この上り始めでダイボールが独走を図った。抜け出すことはできなかったが、ペースの上げ下げで揺さぶられた集団は脱落者が出て、集団は9名のみに絞られた。2回目の千枚田の山岳賞は、アール、山本大喜の順に通過。山本はここまでで山岳賞ポイントを20確保し、山岳賞を確実なものにした。


トマ・ルバらが抜け出しを図る

頂上通過後の下り以降、集団は勝ちを狙う選手たちがアタックを試みるが決定打には至らない。勝負はそのままフィニッシュへ向かう登坂でのスプリントにゆだねられることに。


先頭集団では、フィニッシュに向け、牽制が始まった

牽制が入り、先頭9名は急激にスピードダウン。お互いの動きに神経を尖らせての走行が続く。このペースダウンを受け、遅れていたメンバーの中から、松田祥位(チームブリヂストンサイクリング )とホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が追いついてしまった。マトリックスはさらにメンバーを増やし、有利な状況に。これまで守られてきたレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)がフィニッシュに向け、前方にせせり出てきた。


スプリントで他を寄せ付けぬままガッツポーズでフィニッシュに飛び込んだレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)

スプリント勝負となるが、他の選手を寄せ付けぬまま、キンテロが一番にフィニッシュラインに飛び込んだ。ツール・ド・熊野初出場にして、初めての勝利をあげた。2位にはアールが入った。前日のステージ2位で得たボーナスタイム6秒が生き、個人総合時間賞でも首位に浮上した。


上位3名の表彰台。地域の産品が副賞として贈られた

キンテロは表彰台で「優勝出来て本当に嬉しい」と喜びを語った。チームメイトやスタッフへの感謝とともに、母国であるベネズエラにいる、ここまで支えてくれている家族や友人達にも感謝の思いを述べた。
各賞リーダーの行方には、大きく変動があった。ポイント賞は前日優勝した窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が守ったが、山岳賞は山本大喜(キナンレーシングチーム)がトップに立った。U23首位のヤングライダー賞は湯浅博貴(ヴィクトワール広島)が獲得し、チーム総合首位にはマトリックスパワータグが浮上している。


ネイサン・アール(チーム右京)が個人総合首位のイエロージャージを獲得した


山岳賞首位を獲得した山本大喜(キナンレーシングチーム)。ジャージにはツール・ド・フランス同様、赤ドットが描かれている


U23首位のホワイトジャージを獲得した湯浅博貴(ヴィクトワール広島)

第3ステージは、和歌山県太地町で開催される。翌日のステージにコマを進められるのは、77名。これが最終ステージとなり、総合優勝者が確定する。個人総合成績で上位8名のタイム差は10秒以内。1分以内にも、10名の選手が控えており、まだ十分挽回の可能性が残っている。
これまでの2ステージで結果を残せなかったチームも、順位を守りたいチームも、決死で挑む、熱い戦いが期待された__。

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【結果】ツール・ド・熊野2022第2ステージ(104.5km)
1位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)2時間38分50秒
2位/ネイサン・アール(チーム右京)+0秒
3位/小林海(マトリックスパワータグ)
4位/松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)
5位/山本大喜(KINAN Racing Team)

【個人総合時間賞】
1位/ネイサン・アール(チーム右京)5時間10分01秒
2位/小林海(マトリックスパワータグ)+5秒
3位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+6秒
4位/山本大喜(KINAN Racing Team)
5位/増田成幸(宇都宮ブリッツェン)

【ポイント賞(グリーンジャージ)】
窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)25pts

【山岳賞(レッド[赤ドット]ジャージ)】
山本大喜(KINAN Racing Team)20pts

【ヤングライダー賞(ホワイトジャージ)】
湯浅博貴(ヴィクトワール広島)5時間12分35秒

【チーム総合】
マトリックスパワータグ 15時間30分25秒

画像:©︎TOUR de KUMANO 2022

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