Jプロツアー第9戦・石川サイクルロードレース
2名のみとなり、協調しながらゴールを目指す小林とルバ
上りに入ると、キンテロが遅れて3名に。ここから山本大喜も遅れ、小林とルバの2人の先行体制になった。2人は協調し、先頭交代をし、相手の出方を見ながら周回をこなしていく。
山本大喜が2名に合流し、ここで一気に形勢が変わる
ラスト6km、なんと山本大喜が間合いをはかっていたかのように単独で追い上げ、2名に再び合流した。2対1となり、最後の最後に有利になるキナン勢。ラスト2kmでルバが遅れ、小林と山本大喜の一騎討ちに。
ラスト2km、序盤から積極的に動き続けてきたルバが、ついに堪えきれずに遅れる
小林と山本大喜のスプリント勝負に
最後は上りスプリントでの勝負となった。先に仕掛けたのは小林だったが、追い上げた山本大喜がここに並び、フィニッシュラインに飛び込んだ。勝利を確信した山本大喜はガッツポーズを決めたが、二人ほぼ同時に飛び込んでおり、勝利の行方は映像判定に持ち越された。判定結果は、山本大喜の優勝。山本大喜は改めて、勝利のガッツポーズを決めたのだった。
勝利を確信した山本大喜がガッツポーズ。映像確認後、山本の勝利が宣告された
会心の笑顔で表彰台に立った山本大喜は、「序盤から動き続け、さらにアシストに回ってくれた『トマさん』のために、なんとしても勝ちたかった」と思いを語った。勝利の喜びを語り、翌日のレースもチームが得意な形に持ち込みたいと連勝への意欲を見せた。
サバイバルレースを経て優勝争いを展開した3名の表彰台。死闘を見せた3名に惜しげない拍手が贈られた
表彰台の2名は交流戦としてのスポット参加であり、小林のランキングに変動はないが、初戦から積み上がってきたマトリックスパワータグ、小林の優勝カウントは、前日に続きストップ。リーグに漂っていた停滞した空気感にも変化が生じてきた。
リーダージャージを守った小林と山本
U23のランキングにも変動はなく、山本が首位を守っている。3連戦の最終日は、隣接する古殿町に舞台を移し、古殿ロードレースが開催される。流れが変わった感のあるこのリーグで、活性化された各チームがどう動くのか、楽しみが増していった__。
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【結果】第20回石川サイクルロードレース(95.2km)
1位/山本大喜(キナンレーシングチーム)2時間19分3秒
2位/小林海(マトリックスパワータグ)+0秒
3位/トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)+6秒
4位/安原大貴(マトリックスパワータグ)+46秒
5位/入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)+54秒
【スプリント賞】
安原大貴(マトリックスパワータグ)
【敢闘賞】
該当者なし
【Jプロツアーリーダー】
小林海(マトリックスパワータグ)
【U23リーダー】
山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
画像提供:一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟
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