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2023/01/24

P-Navi編集部

関西シクロクロス琵琶湖グランプリ

関西シクロクロス琵琶湖グランプリ

続く男子エリートには、強豪選手が揃った。MTBをメインに、ロード、シクロクロスを走る沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が久しぶりにエントリー。今年ロードレースで転倒、鎖骨を骨折して以来、まだ完全回復とは言えない状況にあるというが、1月中旬に開催されるシクロクロスの全日本選手権には意欲を持って準備をしているという。今季ここまでのレースで連勝を飾っている織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、全日本チャンピオンジャージを着る小坂光(宇都宮ブリッツェン)ら、近年トップを競い合っている主力選手が肩を並べるスタートとなった。

スタートの号砲が鳴り、最初に飛び出し、ホールショットを取ったのは沢田だった。小坂、織田が後に続く。この主力選手3名が集団を作り、レースの先頭を走る。


スタートで飛び出したのは沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)。すぐ後ろに小坂光(宇都宮ブリッツェン)が続く


巧みなテクニックでキャンバーを走る沢田。 1周目から沢田、小坂、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)の3名のトップグループが構成された

3名は互いの調子を探り合いながら2周目に入るが、沢田と少し距離が開いたタイミングで、織田がキレのよいアタックを繰り出した。後に「身体がキツかった」と語った沢田は、織田の加速に反応できず、織田はするすると先行していく。小坂もバイクコントロールに手間取り、差を詰めることができなかった。そのまま差は30秒程度まで開き、織田はこのレースでも今季の勝ちパターンである独走態勢に入ることになった。


織田がタイミングを見極め、キレのあるアタックを繰り出し、先頭に躍り出た

小坂はうまくリズムを掴めず、沢田からも遅れてしまう。織田、沢田、小坂と、単独で走り、それぞれの間におよそ30秒差を保ち、周回を重ねていく。


先行した織田を追う沢田。その差はなかなか詰まらず、周回を追うごとに開いて行った


小坂はこの日、リズムに乗って走ることができず、じわじわと遅れてしまった

先頭を行く織田が刻むラップタイムは、他の2名より速く、周回を重ねるごとに、その差は開いていった。
そして織田は、2位に1分30秒近い差を保ったまま、悠然とフィニッシュに飛び込み、連勝をまた一つ伸ばした。


両手を上げ、フィニッシュする織田。今季は負けなしの圧倒的な強さを見せている


冒頭に抜け出した先頭3名がそのままレースを走り抜き、表彰台となった

2位には沢田が、その30秒後に小坂が入り、表彰台を確定させた。織田は「落ち着いて、冷静に、攻めるところと行くところとでメリハリをつけて走り、独走優勝できた」と振り返る。
小坂は「後半は少しペースアップしてレースを終えることができたが、自分の中では納得できるレースではなかった」と反省の弁を述べつつ、全日本連覇への意欲もにじませた。
ここからJCXシリーズは1カ月ほど開き、次戦はUCIレースが2戦連戦で組み込まれた宇都宮シクロクロス。今季は開幕が早く、JCF(自転車競技連盟)のシリーズ戦の存在もあり、ロードやMTBレースと並行して参戦し、疲労の色が濃い選手たちだったが、ここで一息つくことになる。調整を終え、どんな形で参戦してくるのであろうか__。

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【JCXシリーズ第5戦】
【結果】関西シクロクロス琵琶湖グランプリ
UCI女子エリート

1位/與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)44:15
2位/小川咲絵(AX cyclocross team)+2:28
3位/石田唯(早稲田大学)+4:23

男子エリート
1位/織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)1:00:14
2位/沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+1:26
3位/小坂光(宇都宮ブリッツェン)+1:56
4位/堀川滉太(NEBcycling)+2:47
5位/加藤健悟(臼杵レーシング)+3:39

画像:Satoshi ODA

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【JCXシリーズ2022-2023・レポート】
Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山2022Day2
Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山2022Day1
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茨城シクロクロス土浦ステージ

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