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競輪

2021/07/25

P-Navi編集部

富山競輪G3(3日目)レポート&コメント

富山競輪G3(3日目)レポート&コメント

2021年7月25日
富山競輪G3(3日目)開設70周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」


地元記念の準決勝で1着を取り、スタンドの声援に応える宮越孝治

【10R=S級準決勝】
赤板過ぎに岩本俊介-阿部力也が先頭に立つと、打鐘めがけて藤井侑吾がスパートする。快速を飛ばして藤井が主導権を握り、番手は宮越孝治がぴったりマーク。車間が開いた3番手で岩本が続くが、なかなか差はつまらない。逃げた藤井をゴール前で宮越が差し切って1着、2着に藤井で中部ワンツー。岩本マークの阿部が差し脚伸ばして3着に入線した。


1着/宮越孝治(S2・富山82期)
今回成績:一1・二4・準1
G3優勝:0回
※2019年8月以来の決勝進出。記念は初優出。

作戦は後ろ攻めでしたが、たまたま2番目が取れた。それが良かったですね。一番良いところで順番が来ると思っていました。(藤井は)打鐘4コーナーのかかりが半端なかったです。地元記念で初めて記念の決勝に乗れて、しかも1着なので最高です。ゴール後は凄い声援だったので、全部に応えました(笑)。決勝は中部3番手。チャンスを待って、踏み込みだけです。


2着/藤井侑吾(S2・愛知115期)
今回成績:一2・二1・準2
G3優勝:0回(記念初出場&初優出)

後ろからが良かったですが、宮越さんが上手く位置を取ってくれました。僕はダッシュがある方ではないので、あそこから仕掛けて、あとは踏むだけ。昨日は仕掛けが遅いタイミングでしたが、今日は流れに沿ってしっかりとワンツーが決まったので良かったです。宮越さんとどちらかが決勝に残れば良いかなと思って踏みましたが、出来すぎですね。決勝も先頭で走るだけです。


3着/阿部力也(S1・宮城100期)
今回成績:特4・二4・準3
G3優勝:1回(2019年9月京都向日町)

岩本さんの行けるところからという感じで、ほぼお任せでした。いつもの感じなら、あそこから詰めて捲り切ると思っていましたが、藤井君が強かったです。かかっていましたね。自分もギリギリ待って、抜ける感じはしなかったですが、意地で抜いて勝ち上がれました。まずは自分のやるべきことをしてからの着。3日間ハイペースで脚を使っていて、疲れもあるのでケアします。決勝は単騎。しっかり獲れるように調整したいです。

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【11R=S級準決勝】
高橋晋也が上昇すると、黒沢征治も合わせて動いていく。高橋は車を引き、黒沢-柿澤大貴の関東ラインが先手を奪うと、3番手には稲垣裕之-三谷将太の近畿ラインが続く。7番手の高橋は仕掛け切れず、絶好位となった稲垣は最終2コーナー過ぎから捲りを放って1着。マークの三谷が2着で近畿ワンツー。3着には柿澤が入着した。


1着/稲垣裕之(S1・京都86期)
今回成績:特3・二4・準1
G3優勝:7回(2020年8月富山)
※富山記念連覇がかかる

2日間絡めていなかったので、今日はしっかりとゴール前勝負したいと思って、早目に踏みました。(富山記念の連覇がかかる)その自覚は持っていたので、準決勝は結果が出せて良かったです。決勝は厳しいメンバーになりますが、まずは全力で力を出すことに集中したいと思います。


2着/三谷将太(S1・奈良92期)
今回成績:一3・二3・準2
G3優勝:1回(2021年5月奈良)

しっかりとスタートを取れたので、役割はそこだけ。黒沢君が落ち着いて駆けていたし、稲垣さんが位置を取って、捲り切ってくれて、自分はちょっと危なかったですが2着で良かったです。決勝に乗れているので、言うことないです。記念初決勝も富山なので、(前回は協賛G3だったので)記念初優勝できるように頑張ります。


3着/柿澤大貴(S1・長野97期)
今回成績:一1・二4・準3
G3優勝:0回
2020年3月玉野以来G3優出は2回目

北の後ろから攻めることがベストですが、北も後ろにこだわっていたので黒沢君に任せていました。黒沢君も踏み上がるタイプなので、付き切ってから仕事しようと思っていましたが、真後ろから来たのは分かっていましたが、スピードが良くて止められなかった。最後は無我夢中でした。初日から関東の先行選手のおかげ。選手の気持ちに応えるためにも、決勝もしっかり頑張りたいと思います。

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【12R=S級準決勝】
赤板で竹内雄作が前を抑えて先行態勢に入っていく。阿部拓真が追い上げてくるが、番手の浅井が牽制。阿部は3番手外並走となるが、最終周回1センター付近で浅井が再度牽制して落車。このとき浅井の内に入った堀内が逃げる竹内を直線で捕える。抜け出した堀内をゴール前で浅井が差し切るが、浅井は斜行により失格。繰上りで堀内が1着、連携は外れたものの捲りで追い上げた小原太樹が2着(繰り上がり)で南関東ラインのワンツー。逃げた竹内が3着(繰り上がり)で決勝進出となった。


1着/堀内俊介(S1・神奈川107期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一4・二2・準1
G3優勝:0回
※2020年5月宇都宮以来の記念優出。

後ろ攻めでしたが、あそこから踏むことは今の力では出来ないですし、すんなり竹内さんを出させる形になってしまいました。どこかで自分で仕掛けられれば良いかなとは思っていたんですけどね。阿部さんが転びそうだったので、内によけたら、浅井さんも外に外していたので、前々に行かないといけないと思って行きました。何とか勝ち上がれましたけど、内容や感触は納得いかないです。脚が重く、引きずる感じがあるので、何かしら対策して、もっと良い状態で走りたい。決勝も自力です。


2着/小原太樹(S1・神奈川95期)
今回成績:一3・二1・準2
G3優勝:1回(2018年4月川崎)

堀内は大丈夫だと思いましたけど、内に入ったら、自分は近藤さんがついているので、一緒についていかずに自分のタイミングでいこうという判断です。2着までには届いていますが、それが正しかったかどうかは、先輩たちと話して今後の反省。3日間、人の後ろで付いていっているだけですが、着をまとめているので悪くはない。堀内とは高校の頃からの付き合いなので、決勝も信頼していきます。


3着/竹内雄作(S1・岐阜99期)
今回成績:特9・二1・準3
G3優勝:0回
※2021年5月前橋以来の22回目の記念優出。
※富山では2016年9月にG2共同通信社杯の優勝歴あり。

堀内さんがすんなり切ってくれたので、叩いて自分のペースだったのですが、ラスト半周が重くなるのでそこが課題。結局、浅井さんの失格があったけど4着、もっとゴール前勝負できるようにしたい。人気にもなっていたし、浅井さんにも仕事させてしまったのは反省。決勝は軽くなってくれればと思います。中部3人ですが、若手が出てきていますし、孝治さんも任せてくれるので、番手です。粘られる可能性もあるが、そこは勉強だと思って頑張りたいと思います。

※G3優勝の( )は前回のG3優勝

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【最終日・12R=S級決勝】

1/竹内雄作(S1・岐阜99期)
2/柿澤大貴(S1・長野97期)
3/稲垣裕之(S1・京都86期)
4/堀内俊介(S1・神奈川107期)
5/阿部力也(S1・宮城100期)
6/藤井侑吾(S2・愛知115期)
7/小原太樹(S1・神奈川95期)
8/宮越孝治(S2・富山82期)
9/三谷将太(S1・奈良92期)

決勝戦の並びは
藤井侑吾-竹内雄作-宮越孝治
稲垣裕之-三谷将太
堀内俊介-小原太樹
阿部力也(単騎)
柿澤大貴(単騎)

決勝の並びは細切れ戦となった。
記念初出場・初優出の藤井に、竹内が番手回り、さらに嬉しい地元記念決勝の宮越が3番手を固める。
竹内は意外にも記念優勝の経験なし。当地ではG2制覇も成し遂げており、実績あるバンクで記念初優勝を手にするか。
昨年の覇者・稲垣裕之も準決勝は巧みなレースで捲り快勝。決勝進出を果たして、当地記念連覇の期待も高まるばかり。先日、地元でG3初優勝を果たした三谷将太との近畿タッグで上位独占を狙う。
準決勝は最終レースで1着入線の浅井康太が失格の波乱があったが、堀内俊介と小原太樹の神奈川勢も楽しみなライン。一発気配がある阿部力也、柿澤大貴の単騎2名も虎視眈々と優勝を狙ってきそうだ。

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