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競輪

2021/10/09

P-Navi編集部

熊本記念in久留米(3日目)レポート&コメント

熊本記念in久留米(3日目)レポート&コメント

2021年10月9日
熊本記念G3(3日目)
熊本競輪開設71周年記念「火の国杯争奪戦」in久留米

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【10R=S級準決勝】

林慶次郎が久米康平を出させずに赤板から九州ラインが先手を奪う。打鐘で根田空史が反撃に出ると、根田は最終HSで林を叩き切り、レースの主導権を奪い返す。根田ラインを追った単騎の谷口が最終BSから捲りを打つと、直線で前を捕らえて1着。根田マークの佐藤慎太郎が2着。林マークだった北津留は最終HSから切り替えると、最終2センターであいたインを突いて3着に入線した。


1着/谷口遼平(S1・三重103期)
今回成績:一2・二1・準1
G3優勝:0回
G3決勝:初進出

「展開に恵まれましたね。九州の番手捲りと思ったけど、赤板前の感じで根田さんが行くなと思って、良い位置を回っていけました。ハイペースでキツかったけど、かぶる前に無理やり踏み込んだら意外に伸びました。記念決勝は初めて。単騎なので、せっかくのチャンスですし、一発を狙いたいと思います」


2着/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
今回成績:特7・二2・準2
G3優勝:8回(2020年11月四日市記念)

「根田が先行選手としてのプライド、負けたくない気持ちを出してくれた素晴らしいレース。気迫が伝わって、頼もしかった。欲を言えば、根田を残せればよかったのですが、4番(谷口)が来たのも見えて、翼も来るのかなと思って、長い距離の先行で判断が難しかったです」


3着/北津留翼(S1・福岡90期)
今回成績:特9・二1・準3
G3優勝:5回(2016年5月宇都宮記念)

「やってはいけないことをやってしまいました。対応できなかった、力不足です。(根田が)来るのが4分の1周早かったので、それに気付けなかったのがいけなかったです。最後は切り替えて内からしゃくっていくしかなかったですが、あれでは誠一郎さんのコースも無い。申し訳なかったです」

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【11R=S級準決勝】

赤板過ぎに一旦、平原康多が先頭に立つと、打鐘で上田尭弥がスパートして九州ラインが先行態勢に入っていく。上手く中団を取った平原は最終2コーナーから豪快に捲って関東ライン3車が出切る。直線で平原マークの諸橋愛が差し切り1着、2着に平原、3着に磯田旭が入り、関東ラインの上位独占が決まった。


1着/諸橋愛(S1・新潟79期)
今回成績:特5・二1・準1
G3優勝:8回目(2021年4月四日市G3)

「康多が頑張ってくれました。康多が脚を使った分、最後は抜けた感じです。もう連携は長いし、付いていけば感じで分かる。自分も練習の成果が出てきているし、軽かったです。決勝も康多の後ろ」


2着/平原康多(SS・埼玉87期)
今回成績:特3・二1・準2
G3優勝:27回(2021年1月大宮記念)

上田(尭弥)が僕の前まで来なかったので、この感じだとやり合いになると思ったので、先に動きました。しっかり自力の時に動いてレースができているので、良い方だと思います。前回の感じなら、捲り切れてなかったかもしれないので、今回はやること全部やりました。決勝も精一杯、頑張るのは変わらないです」


3着/磯田旭(S2・栃木96期)
今回成績:一4・二3・準3
G3優勝:0回
G3決勝:6回目(2021年6月福井G3以来)

「今日は平原さんのおかげです。体調は前の人が強いので分かりません」

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【12R=S級準決勝】

赤板から上昇した松岡辰泰が先頭に立ち、熊本ラインが主導権取り。中団は松浦悠士が奪取する。最終HSで渡邉一成がスパートすると、番手の嘉永泰斗が捲りで合わせて対抗する。松浦も捲りを打って前団に迫るが、渡邉との先手争いを制した嘉永が1着。瓜生崇智が2着で、地元熊本勢がワンツー。3着は和田圭との接戦を制した松浦が入線した。

1着/嘉永泰斗(S2・熊本113期)
今回成績:一2・二3・準1
G3優勝:0回
G3決勝:初進出

「(松岡が)いってくれたので、ありがたかったです。恵まれました。1コーナーで振ったけど、(渡辺の)スピードが違かったので、シビアに前に踏みました。3車だったので、誰かが決勝に乗れればと思って走っていたので、2人乗れて良かったです。充実しているし、決勝も頑張ります」

2着/瓜生崇智(S2・熊本109期)
今回成績:一1・二3・準2
G3優勝:0回
G3決勝:3回目(2021年9月向日町記念以来)

「前の2人のおかげ、感無量です。日頃から一緒に練習して、地元記念の決勝に乗れました。3番手で前の2人に任せて、連結を外さないように。僕も内に包まれましたが、絶対に迷惑をかけられない。ラインの絆を勉強させてもらいました。松岡にはいつか恩返ししたいと改めて思います。決勝も嘉永の後ろ。脚は問題ないです」


3着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特8・二2・準3
G3優勝:12回(2021年8月松戸記念)

「松岡君が行くかなと思って、その4番手を取ろうと思ったけど、3コーナーで詰まった感じだったので、あのまま叩いた方が良かったという反省はあります。感触は3日間で一番良かったです。でも、それ以上に九州ライン、嘉永君が強かった。ギリギリ3着でした。修正はできています。でも周りも強くなってきているので、まだまだレベルアップしていかないといけないですね。決勝は慎太郎さんが任せてくれるので、しっかり自力で頑張ります」

※通算G3優勝の( )は前回のG3優勝

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【最終日・12R=S級決勝】
1/嘉永泰斗(S2・熊本113期)
2/諸橋愛(S1・新潟79期)
3/松浦悠士(SS・広島98期)
4/瓜生崇智(S2・熊本109期)
5/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
6/磯田旭(S2・栃木96期)
7/北津留翼(S1・福岡90期)
8/谷口遼平(S1・三重103期)
9/平原康多(SS・埼玉87期)

注目の並びは
7北津留-1嘉永-4瓜生
3松浦-5佐藤
9平原-2諸橋-6磯田
8谷口(単騎)

決勝戦は、北津留がラインの先頭で熊本の若手嘉永、瓜生と結束。松浦の番手に佐藤が付いてSSラインを結成。関東は準決勝と同様に平原、諸橋、磯田の3車並び。谷口は単騎となる。
3日目の競走を悔やむ北津留は、後ろの2人をどこまで引き連れていけるのか。自在に立ち回り横の動きもある松浦、平原の作戦はどうのようなものなのか。一発を狙う谷口の動向も気になるところ。熊本記念in久留米を制するのは、どの選手でしょうか!?

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・久留米競輪の直近グレードレース
久留米記念(2021年)優勝者:吉田拓矢
熊本記念in久留米(2020年)優勝者:郡司浩平
久留米記念(2020年)優勝者:清水裕友
トラック競技支援競輪(2020年)優勝者:菅田壱道
熊本記念in久留米(2019年)優勝者:中川誠一郎
久留米記念(2019年)優勝者:平原康多
熊本記念in久留米(2018年)優勝者:中川誠一郎
久留米記念(2018年)優勝者:浅井康太
熊本記念in久留米(2017年)優勝者:中川誠一郎
久留米記念(2017年)優勝者:長島大介

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