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競輪

2022/11/26

P-Navi編集部

競輪祭G1(準決勝)レポート

競輪祭G1(準決勝)レポート

2022年11月26日 小倉競輪
「第64回朝日新聞社杯競輪祭」5日目

今開催のレポートはこちら
前検日 初日 3日目 4日目

※決勝進出を果たした郡司浩平選手のインタビューはこちらからご覧ください
開催直前 準決勝後

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【10R=S級準決勝】
競輪祭10R準決勝
1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/吉田拓矢(SS・茨城107期)
3/新田祐大(S1・福島90期)
4/山田久徳(S1・京都93期)
5/和田圭(S1・神奈川119期)
6/岩津裕介(S1・岡山87期)
7/成田和也(S1・福島88期)
8/杉森輝大(S1・茨城103期)
9/荒井崇博(S1・佐賀82期)

先頭に立った松浦悠士を吉田拓矢が打鐘前に抑える。吉田は後方を警戒しつつ、ペースを上げて先行態勢に入っていく。最終HSで中団の松浦が仕掛けるが、最終2センター付近で、その松浦と吉田、杉森の3車が落車。茨城ラインの後位でレースを進めていた荒井が先頭に立つ展開となり、落車を避けた新田祐大も仕掛けるが、荒井が押し切り1着。2着に新田、3着に新田マークの成田が続いた。

荒井崇博
1着/荒井崇博(S1・佐賀82期)
今回成績:一3・一4・二4・準1
G1優勝:0回
G1決勝:8回目(22年6月高松宮記念以来)
※競輪祭は初優出
賞金ランキング:14位

あれしか狙っていませんでした。初手から、先行にしろ、飛びつきにしろ、内を開けろと思っていたので、完ぺきに決まった感じですね。それしか勝つ方法が思い浮かばなかったです。出切ってからは、訳が分かっていなかった。11.1%(9分の1)の最後のチャンスをものにしたいかな。決勝に乗れたので、いい気分で走りたい。(感触は)全く分からない。
決勝は切れ目、切れ目で。1人でやります。

新田祐大
2着/新田祐大(S1・福島90期)
今回成績:一1・一2・D2・準2
G1優勝:9回(22年10月寛仁親王牌)
※競輪祭は17年に優勝
賞金ランキング:8位

自分の仕掛ける番になった時に、タイミングを見すぎたため、ああいう展開にしてしまいました。行くべきところで踏めていなかったので、後ろに迷惑をかけました。落車を避けた後に、荒井さんが前にいたので、すぐ抜きに行ったのですが、荒井さんがすごく伸びていましたね。悪くないはずなのに、荒井さんが仕上がっていた感じがありました。決勝に乗れてよかったですが、レース内容は褒められない。誰しもがチャンスある中での勝負なので、あと一戦、気合を入れ直して戦わないといけないと思います。
決勝は、自分が北の先頭で頑張ります。

成田和也
3着/成田和也(S1・福島88期)
今回成績:一2・一2・二5・準3
G1優勝:3回(13年6月高松宮記念杯)
賞金ランキング:11位

繰り上がりは、こんなこともあるのかなと。気持ち的には今日をしっかり走ろうと思っていました。できれば前受けから引いて、行くチャンスがあるのではという作戦でした。後ろで準備していましたが、(新田が)最終HSで、ものすごいスピードで内に行ったので、もし閉まったら、どうなるんだろうと冷静に見ていました。でも、信頼していたので。落車を避けてバックを踏んだ後、予想外に前がかかっていたので、必死に追いかけました。決勝も最善を尽くします。
決勝は、北の4番手です。

10Rレース結果

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【11R=S級準決勝】
競輪祭11R準決勝
1/岩本俊介(S1・千葉94期)
2/山田庸平(S1・佐賀94期)
3/守澤太志(SS・秋田96期)
4/中本匠栄(S1・熊本97期)
5/新山響平(S1・青森107期)
6/菊地圭尚(S1・北海道89期)
7/郡司浩平(SS・神奈川99期)
8/野田源一(S1・福岡81期)
9/浅井康太(S1・三重90期)

新山響平が赤板過ぎ2コーナー付近からスパートして、打鐘過ぎに山田庸平を叩いて、北日本ライン3車が主導権取り。4番手に山田、6番手に郡司で最終HSを通過。郡司は最終1センター付近から捲りを打つと、車間を切ってけん制する守澤を越え、逃げる新山を直線で捕えて1着ゴール。新山が逃げ粘って2着。守澤は郡司マークの岩本俊介をさばいて3着入線。

郡司浩平
1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一1・一2・D1・準1
G1優勝:2回(21年2月全日本選抜)
※競輪祭は20年に優勝
賞金ランキング:6位

(山田)庸平さんが前に出た時点で、僕を切らせない作戦だろうと思いました。(新山が)赤板で来なかったので、切るかどうかの判断。あの位置からなら庸平さんも来たところを踏むかなと。良い組み立てとは言えないですが、3コーナーに入る前に行き切りたいという思いで踏みました。(岩本を)引き連れていけなかったのは、僕の力量不足。でも、今日が一番良かったですし、決勝に繋がる仕掛けだったと思います。あと1走、悔いが残らないように。力を出し切って、優勝してグランプリに出たいと思います。
決勝は、小原(太樹)さんに任せてもらったので、前で頑張りたいと思います。

新山響平
2着/新山響平(S1・青森107期)
今回成績:一1・一1・D6・準2
G1優勝:0回
G1決勝:5回目(22年8月オールスター以来)
※競輪祭は3回目の優出で、昨年は準優勝
賞金ランキング:35位

後ろの2人のおかげで決勝に乗ることができました。あまり感触は良くなかったですが、結果的に最後まで踏み切れたと思います。けっこう踏めていたので、(最後は)守澤さんが番手捲りに来たのかと思っていたら、郡司さんで(苦笑)。めちゃくちゃ強かったです。(決勝進出は)守澤さんのおかげですね。小倉は得意ですし、先行屋が昨日はかなり消えたので、自分に向いたとも思います。
決勝は、新田(祐大)さんの番手で頑張ります。本気でタイトルを獲りたいと思いましたし、新田さんの番手が一番優勝に近いのかなと。いつも以上に気を引き締めて走りたいと思います。

守澤太志
3着/守澤太志(SS・秋田96期)
今回成績:一1・一1・D4・準3
G1優勝:0回
G1決勝:10回目(22年10月寛仁親王牌以来)
※競輪祭は初優出
賞金ランキング:5位

飛びついてくるかなと思っていましたが、新山君がしっかり踏んでくれました。郡司君は強くて、うまい。最悪、郡司君に行かれても、岩本さんを捌けるように、プラン通りにいけました。とにかく2人で上がるのが先決。(新山を)差せればよかったですが、力不足です。展開が向いた時にしっかり獲れるように準備はしていますが、気楽にチャンスを待ちたい。(感触は)日に日によくなっています。
決勝は、北の3番手を回らせてもらいます。

11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
競輪祭12R準決勝
1/園田匠(S1・福岡87期)
2/平原康多(SS・埼玉87期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/小川勇介(S1・福岡90期)
5/坂井洋(S1・栃木115期)
6/橋本強(S1・愛媛89期)
7/小原太樹(S1・神奈川95期)
8/香川雄介(S1・香川76期)
9/北津留翼(S1・福岡90期)

坂井が前受けで、赤板で清水裕友が上昇してくると、坂井は突っ張る。関東ラインが先頭のまま、打鐘では中団で内に北津留、外に清水と並走になる。打鐘過ぎ2センターから外並走の清水が前に踏むと、坂井もペースアップ。清水は平原の位置を狙うが、平原もけん制して、清水は後退。後方から園田が自力捲りに転じるも、前団には届かず。逃げる坂井洋を平原が差し、さらに外から3番手追走の小原が突き抜け1着。2着に平原、3着に坂井が入線し、ラインの上位独占となった。

小原太樹
1着/小原太樹(S1・神奈川95期)
今回成績:一4・一2・二4・準1
G1優勝:0回
G1決勝:2回目(19年6月高松宮記念杯以来)
賞金ランキング:49位

(坂井洋が)突っ張り先行してくれて、展開が向きました。決勝に進めてよかったです。脚の感じも万全だと思います。
決勝は、郡司(浩平)君の後ろ。いつも一緒に練習をしているので、迷惑をかけないように頑張りたいです。

平原康多
2着/平原康多(SS・埼玉87期)
今回成績:一1・一1・D3・準2
G1優勝:8回(21年10月寛仁親王牌)
賞金ランキング:7位

今日は、流れのままにという感じで、考えていました。清水(裕友)は、横が強いですね。清水を凌いでからは、北津留(翼)だけと思っていましたが、全然、紫色のユニホームが見えなかったので、あとはどれだけ(坂井洋を)かばえるかでした。ラインでワンツースリーは何よりです。坂井とは、よく練習もするし、すごく嬉しかったですね。明日も、坂井と勝つためにどう走ろうか考えたいです。
決勝も坂井の番手。

坂井洋
3着/坂井洋(S1・栃木115期)
今回成績:一1・一3・二2・準3
G1優勝:0回
G1決勝:初
賞金ランキング:25位

作戦もはまったし、自分は力を出し切るだけと、落ち着いて走りました。昨日までは、展開など人任せで勝ち上がってきましたが、今日は自力で決勝に上がれたので、すごく嬉しいです。さらに平原(康多)さんとも決められて、めちゃくちゃ嬉しい。脚の感じは、ウォーミングアップ中から軽くていい感じなので、メンタルを練習通りに持って行けたらよいかなと思います。
決勝は、平原さんの前で、しっかり自力を出し切って頑張りたいと思います。

12Rレース結果

今回成績欄は、D=ダイヤモンドレースを示す
G1優勝の( )は直近の優勝歴

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【最終日・12R=S級決勝】
1/平原康多(SS・埼玉87期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/新田祐大(S1・福島90期)
4/新山響平(S1・青森107期)
5/荒井崇博(S1・佐賀82期)
6/小原太樹(S1・神奈川95期)
7/成田和也(S1・福島88期)
8/坂井洋(S1・栃木115期)
9/守澤太志(SS・秋田96期)

決勝の並びは
8坂井-1平原
2郡司-6小原
3新田-4新山-9守澤-7成田
5荒井(単騎)

決勝は、準決勝同様に坂井洋の後ろに平原康多が付いて関東2車。
郡司浩平には小原太樹が続く神奈川ライン。
新田祐大の番手には、新山響平が回り、その後ろに守澤太志、成田和也で4車が結束した北日本勢。
そして九州地区から唯一決勝に進んだ荒井崇博は単騎の競走を選択した。

今開催、連日先行で東北勢を牽引してきた新山が、新田の番手を回る。4車結束の北日本ラインが主導権を握り、レースを優位に運ぶのか。平原と坂井の関東両者は、ともに練習して信頼あるライン。平原の援護を受けながら、G1初決勝の坂井がどのようなレースを見せてくるか。そして、今開催中では郡司の勢いが一番か。小原との神奈川ラインで、そう簡単にレースの主導権を握らせるはずもなく、動向が気になるところ。
準決勝では力強い走りを見せた荒井は、念願のグランプリ出場へ一発逆転を狙う。
今年最後のG1でタイトルを獲得し、そしてKEIRINグランプリ2022のの最後の出場権を手にするのは誰なのか。
見逃せない、大注目の一戦です。

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【KEIRINグランプリ2022選考用賞金獲得額】
1位/脇本雄太 179,648,300円※
2位/松浦悠士 147,0869700円
3位/古性優作 137,232,300円※
4位/佐藤慎太郎 104,378,200円
5位/守澤太志 98,225,900円
6位/郡司浩平 92,348,600円
7位/平原康多 86,626,000円
8位/新田祐大 78,295,000円※
9位/清水裕友 75,049,500円
10位/山田庸平 65,221,200円
11位/成田和也 65,221,200円
12位/吉田拓矢 54,867,600円
13位/深谷知広 52,379,000円
14位/荒井崇博 50,768,600円
15位/小松崎大地 48,388,800円
25位/坂井洋 38,960,200円
35位/新山響平 34,635,000円
49位/小原太樹 30,148,600円

※は今年のG1優勝者
11月26日終了時点のもの
太文字が決勝進出者

決勝進出者のグランプリ出場条件だが、9位の清水裕友が優出を逃したため、賞金での逆転がない平原康多までが確定(脇本、古性、新田はG1優勝でGP出場権あり)。
荒井、坂井、新山、小原は賞金では圏内に届かないため、優勝が絶対条件。
11位の成田が準優勝の場合は、最終日の清水の着順にかかわらず、賞金で清水の上に立つ。成田がグランプリに出る条件は、自身の優勝時はもちろん、守澤、郡司、平原、新田が優勝した時に準優勝だった場合となる。
逆に清水がグランプリに出る条件は、結果待ちであるが、上位の守澤、郡司、平原、新田が優勝した時で、成田が3着以下だった時となる(成田が3着以下だった場合、清水は最終日9着でも成田の賞金を上回る)。
※同着等の場合を除く

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