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競輪

2018/02/08

Joe Shimajiri

疾風のサイドストーリー/近藤龍徳(愛知101期)

疾風のサイドストーリー/近藤龍徳(愛知101期)

4th 愛されるコミュニケーション・モンスター

筆者が競輪取材に携わるようになってから、もうすぐ1年が経つ。
“習うより慣れろ”とはよく言ったもので、おかげさまでだいぶ競輪取材で臆するところはなくなってきた。他愛のない世間話し、時に情報交換をする取材者も数名はいるし、お互いに認識して挨拶を交わす選手も増えてきたことは取材の積み重ねという経験の財産であろう。

競輪選手は一見、ヤンチャな風貌(特に髪型が攻撃的な印象)の選手も多いのだが、基本的に挨拶が素晴らしい人種であるということも学んだ。競輪学校での教育を受けた賜物なのか?清々しいスポーツマン気質なのか?まぁ、競輪の特徴の一つであるライン戦の影響も少なからずあると思う。年功序列に留まらない礼儀を欠いた人間はスポイルされてしまうかも知れない。上手に説明することは難しいけれども、とにかく個人差(人見知りな選手もいるが)はあっても競輪選手の大半はメチャクチャ朗らかで、礼儀正しいのである。

シンプルなベリーショートの髪型だが、本当に”マッキンキン”の金髪。派手なピアスも輝き、歯にもダイヤモンドが埋め込まれている。常人より明らかに眼光も鋭いし、龍のイラストが描かれたサイクルジャージもバッチリ着こなしている。よく見れば、乗っているピストも妖しい雰囲気満点のパープルだ。

「んんん〜っ、これは本物やんっ!!」
筆者も元々はヤンチャ寄り(中ラン・ボンタン・爪先の尖ったヨーロピアンシューズ)だったとは言え、四十も半ばの年齢にもなると接点はない人種だと勝手に決めつけていた。ところがである、彼、近藤龍徳はどこの競輪場でも「こんちわっす!」と、大きな声で明るく挨拶してくれる爽やかな好青年であったのだ。
気持ちのいい挨拶ってのは、ホンマに大事。筆者もこれで少しずつ近藤に心を開くようになる(笑)。

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