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2020/09/14

P-Navi編集部

アスリートに学べ! マスクオン、残暑の熱中症対策

アスリートに学べ! マスクオン、残暑の熱中症対策

今年は梅雨明けが遅れ、暑さの到来が遅れたが、いざ、梅雨が明けたら酷暑が続いている。新型コロナウイルス感染予防のため、日常的にマスクを着用することになり、自転車に乗る時も、飛沫対策のエチケットとしてマスクやネックゲイターなどで口元を覆わねばならないシーンが出てくることになる。例年よりも熱中症のリスクが高いと警告されているが、どのような対策が取れるだろうか。

エチケットとして歩行者と行き交うエリアなどは自転車に乗る際もマスクオンとなり、熱中症のリスクが上がる可能性がある。

 

熱中症とは?

まず、熱中症とは何だろうか。人間の身体は暑さや身体運動などで体温が上がっても、汗をかいて蒸散させたりすることで熱を外に逃し、体温調節をするように機能する。だが、外部の温度が上がり過ぎたり、日差しが強い、湿度が高い、風がなかったりする状況になると、身体が巧く機能しなくなる。そして、汗をかけなかったり、炎天下の作業や運動などで負担が掛かり過ぎたりすると、身体がバランスを失い、体温調節ができなくなり、発症してしまう。

暑さの中で身体がコントロールを失い、体温調節ができなくなってしまう。

熱中症は__だるさ、吐き気、めまい、頭痛、筋肉痛、けいれんなどが代表的な症状になるが、命を落とす人もおり、万が一起こした場合は速やかに冷やし、水分補給を行うなどの手当てをし、重度の場合は医療機関での処置が必要となる。何よりも十分な予防をすることが大切なのだ。

 

今年特有の高い熱中症リスク

熱中症は身体が熱への対応ができなくなった時に起こる。例年、身体が暑さにまだ慣れていない夏の始まりなどに多くの熱中症が出るのだが、今年は外出の自粛で、身体が外気の暑さに慣れないまま酷暑に突入したこともあって、熱中症を起こしやすくなっているのだ。

マスクをすると呼吸で身体を冷やすことが難しくなるため、熱中症のリスクがあがるとも言われている。

マスクをすることで口の周りの温度が数度高くなり、空気も暖めることから、呼吸で身体を冷やすこともできなくなる。さらに加湿で、喉の乾きに鈍感になりやすいというリスクもあるという。マスクをしたまま運動をすると、呼吸しにくく、心拍数、呼吸数、二酸化炭素が増えたという研究結果が出ており、体への負担が高まると警告されている。さらには吐きだした二酸化炭素がマスクの内側に溜まれば酸素濃度が落ち、高地の低酸素トレーニング状態になってしまうという。

マスクを着用したまま運動したり、炎天下で活動したりすれば熱中症になるという訳ではない。だが、身体への負担が高まることは確かであるため、本格的な夏こそ終わったが、例年より念入りに対策をする必要がありそうだ。

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