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2021/02/04

P-Navi編集部

飯田市ポタリング・レポート

飯田市ポタリング・レポート

長野県飯田市__。
環境文化都市宣言をし、独自の環境プランを設定。さらに地域環境権を宣言、再生可能エネルギーの活用を推進するなど、環境モデル都市の中でも抜きん出た存在感を放つ環境先進都市だ。この飯田市では全国でもかなり早い段階で、健康や環境、観光など、担当課を横断する形で、自転車の利用促進を進めてきた。現在も環境モデル都市推進課が担当となり、レンタサイクルを実施している。この利用料は市民以外でも無料!今回はクロスバイクを1台お借りし、飯田中心街のポタリング(ゆったり自転車で散策すること)を楽しんできた。

飯田市では現在、計12箇所で自転車が借りられる(平日/休日で台数や車種などが異なる場所もある)。市外からの来訪者に対しても考慮されており、飯田駅や天竜峡駅近くや市役所、観光案内所などのアクセスしやすい市の機関でも貸し出しが行われている。市民への貸し出しは電動アシストバイクがメインだが、クロスバイクやマウンテンバイクも用意されている。アップダウンの多い地域だが、自然景観は素晴らしく、電動アシスト自転車があれば誰でも気持ち良く散策を楽しめることだろう。環境面を考え、自動車から自転車への交通手段のシフトが目標の一つであるため、市民に対しては電動アシスト自転車を長期(3カ月)貸し出しするシステムも用意されている。


市内12箇所でレンタサイクルが貸し出されている


自転車の貸し出しは美術博物館でも

この日は『りんご並木のエコハウス』で、クロスバイクを拝借することにした。この『エコハウス』は太陽光、太陽熱、木質バイオマスなどの再生可能エネルギーを活用し、化石燃料を使わない。環境共生型住宅の普及や環境への意識を高める飯田の環境事業のシンボル的存在だ。


クロスバイクを借り、環境共生型の建築「りんご並木のエコハウス」を出発!


甘味マップゲット!
(実際に持ち運んでいたため、ヨレヨレになってしまったのはお許しを)

飯田市は立地的に大都市からアクセスしにくい環境にあり、交流が少なく、地域の中で様々な文化や技術が熟成されたと、聞いたことがある。人形や水引などの細かい装飾の質が高いこともこれで説明がつく。さらに和菓子のクオリティーが非常に高く、市内の菓子店の店舗数が多いのも、こういった事情に由来するようだ。エコハウスには市内の和菓子マップが用意されていた。これを1枚、拝借し、菓子店を中心にブラブラと、市内を自転車で散策してみることにした。


古い商店をリフォームしたという「ひらのや」


店内に入ると手書きのメニューが並ぶカウンターが

まずは腹ごしらえ!飯田市通り町のカフェ『ひらのや』を訪れた。古い商店をリフォームしたという店内はレトロながらオシャレな雰囲気。店内に足を踏み入れると、正面にオーダーをするカウンターがあり、横のガラスケースにはスイーツや輸入物のドリンクやチョコが並んでいた。中には雑貨や洋服のセレクトショップも併設されているが、フェアトレードやオーガニックなど、環境や社会に優しい商品を選び扱っているようだ。

ランチセットは日替わり含め、好きな2種を選べる。サンドイッチ、キッシュ、カレーなど。筆者は悩みに悩んだが、この後も食べ歩くことも考慮し、軽そうなキッシュセットをチョイスした。


店頭には海外から輸入されたドリンクも並ぶ


キッシュセット、意外とボリューミー!

登場したキッシュセットに驚いた。分厚いキッシュに、濃厚そうなスープ、フルーツも混ぜ込まれた野菜サラダ、ラペやザワークラフトのような野菜の和え物が並び、なかなかのボリューム!彩りが鮮やかで、眺めているだけでもワクワクする。新鮮な野菜に食べ応え満点の具沢山キッシュ、旨味たくさんのスープ。程好い量で盛られており、どれを食べても飽きがこない。野菜タップリで、シッカリしたボリュームで大満足だった。よしっ、デザートは自転車で散策して、食べ歩きをしよう!


無料で楽しめる飯田市動物園

少々重くなったカラダで飯田市動物園へ。ここは嬉しい入園無料!ウサギやヒツジ、ヤギ、サルの他、ペンギン、カモシカ、コンドル、フラミンゴ、ミーアキャットなど、たくさんの動物達が暮らしている。ジックリ見るも良し、軽く散策を楽しむも良し。市民にとっては憩いの場にもなっているようだ。この日は時間がなく、入り口のみで退出。いつかジックリ園中を楽しみにきたいものだ。


爽快なダウンヒル!市街地を一望する絶景を楽しんだ


絶景を眺めながらバイクを進める

目当ての和菓子屋があり、市役所前を抜け、坂を下ることに。見晴らしが良く、飯田市街を一望できるダウンヒルは爽快だ。下り切り、川を越え、和菓子店『まんさく』を目指す。ここには『お菓子どうぶつ園まんじゅう』やナス餡などが入った『南信州の味覚やさい・くだもの饅頭』があるそうだ。かわいらしいルックスが気になっていたスイーツ。1度、見てみたいし、味わってみたい!

ところが、店舗に辿りついてみると、シャッターが降り、しばらく開店していた気配すらない閉店ぶりだ。定休日ではなかったはずなのに、開く雰囲気が全くない……。
ここで調べてみると、しばらく店休になっており、お向かいの工場で可能な対応はしてくれるそうだが、『お菓子どうぶつ園まんじゅう』は予約販売なのだとか。あらかじめ調べてくるべきだった……と、悔やんだが、後悔先に立たず。元々、ポダリングとは『あてもなくブラブラする』という意味なのだから、決め込んで出発しないと、こういうトラブルも起こる。自転車は多少の失敗もリカバリーしやすいので、こんなハプニングも楽しんでいこう!(笑)

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