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2021/02/04

P-Navi編集部

飯田市ポタリング・レポート

飯田市ポタリング・レポート

それなりの規模の坂を下ってしまったのだが、「景観を楽しみ、よい腹ごなしと運動ができた」と、ポジティブに自分に言い聞かせ、えっちらおっちらと、きら坂を上る。多段ギアのクロスバイクを選んで良かった!


レトロで品格のある飯田市立追手門小学校の校舎

気の向くままに散策しつつ、飯田の文化を感じられるエリアに出向くことにした。まずは飯田市立追手門小学校へ。気品ある美しさが漂うレトロな建築を見て、小学校だと、当てられる人は少ないだろう。この小学校の歴史は明治5年まで遡る。『筑摩県管内第三十番小学校』として設立され、その後、『飯田尋常高等小学校』へ改称。現行の教育制度ができた昭和22年に『追手門小学校』と、改名され、現在の小学校になった。この鉄筋コンクリートの校舎は昭和4年に建設されたもの。もちろん、改築や補修を繰り返し、安全で快適な環境を確保する共に、現代の子供たちの教育に必要な設備も整えているという。

この向かいには『赤門』と呼ばれる飯田市の有形文化財である『飯田城桜丸御門』が建っている。赤門とは将軍家の娘を迎えた大名に建築が許される特別な門のこと。正式には徳川将軍家の娘を意味する『御守殿(ごしゅでん)』の門として『御守殿門』と、呼ばれる。消失しても建て替えが許されないことから、全国でも現存する赤門はごく僅かなのだとか。

この桜丸御殿の中にはヒガン桜と枝垂桜が合体した『桜丸の夫婦桜』があり、春には多くの人の目を楽しませている。推定樹齢は400年!この桜は徳川の世からの移り変わりも見届けてきたのだろうか。

赤門は閉じられているが、春には追手町小学校の入学式に合わせ、開門式が行われ、この日のみ番所が公開されるそうだ。この日は工事が行われているようで、残念ながら見学はできなかったが、4月には3週間あまり開門されているようだ。桜の季節に改めて訪れてみたい。(現在はコロナ禍にあり、2021年の予定は未定)


風情ある和風の門構えの中には?


近未来的な雰囲気をも漂わせる美術博物館

ガラス張りの中央図書館を見ながら進むと、また、和風の瓦付きの門が見えてきた。ここは『飯田市美術博物館』。自転車を停め、門を抜けて中に入ると、近代的な建物が建っていた。美術館、博物館としての常設展示に加え、企画展も開催され、人気のプラネタリウムの他、子供向けの化学工作教室などが開催される工作室なども用意され、市民が様々な用途で活用できるようになっている。


推定樹齢400年以上という安富桜。大きさに圧倒される

この敷地内にも『安富桜』と名付けられ、県の天然記念物に指定される巨大な桜が立っている。やはり、樹齢は400年以上と、言われ、春は桜を愛でに市の内外から多くの客が訪れる桜の名所だ。

美術博物館の先には飯田城跡があり、この中には長姫神社の社殿が建っている。真っ直ぐ空に向かって伸びる木々に囲まれ、どこか清涼な空気が漂っているように思う。この日はちょうど秋祭りだったようで、祭りの法被姿の方が境内で神事を行っていた。


飯田城跡の長姫神社、この日はお祭りだった

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