グルメも魅力!「走ってみっぺ南会津」
福島県南会津を舞台に毎年開催されてきたサイクリングイベント「走ってみっぺ南会津」。9月に9回目を迎えたこの大会は、例年7月の海の日に開催されてきたもの。東京五輪への影響を考慮し、時期をスライド。新型コロナウィルスの感染拡大を受け、多くのイベントが中止となる中、政府からのイベント開催条件の緩和状況を見ながら、感染防止策を徹底した上で、開催に踏み切ることになった。主催者、参加者一丸となって実施された9月のイベントをレポートしていきたいと思う。
ゲストと参加者有志との少し間隔を確保しながらの記念撮影。
例年は100kmのロングライドイベントとして開催されるのだが、昨年はスタート時、走行中、エイドステーションと、あらゆるシーンで「密」を避け、ソーシャルディスタンスを確保。そのため、距離を短縮した60kmと30kmの2コースが設定。例年豪華なエイドステーションでの振る舞いが好評を博しているのだが、短縮されたコースの中でも、いかに参加者に楽しんでもらうか検討が重ねられた。名物の「マトン丼」も健在だ!
多くの参加者とイベントスタッフが安全にイベントを終えられるよう、この大会では独自の「ガイドライン」を作成した。スポーツ庁や観光庁から出ている感染予防ガイドラインや、自転車競技連盟、レース開催を再開した実業団連盟が出すガイドラインや情報に加え、医療関係からの情報を加え、大会にさまざまな立場で関わる有志たちが話し合って内容を練ったものだ。
マスクもさまざま。UVケアと思えば楽しめる!?
例年参加者が楽しみにしてきたゲストの選手たちとの記念撮影や交流も、距離を空け、握手などの接触はしないことが決まり。参加者は素直に配慮をし、終日トラブルなしで笑顔の開催となった
走ってみっぺは、例年前夜祭が非常に好評である。イベントとしては非常に稀なことで、前夜祭を含めた参加組が参加者の大勢を占めていた。だが、今回は密を避けるため、この前夜祭も断念。前夜祭もなく、距離も短縮され、ガイドラインの遵守を約束してまで、参加してくれるサイクリストがどれだけいるだろうか。運営側としては、感染防止策と集客と、大きな不安を抱きながらの開催だったことだろう。
コスプレライダーも配慮はバッチリ!サイクルロードレース観戦の定番キャラである「悪魔おじさん」は赤いマスクを着用し、消毒液携帯の上でコースを走った
例年より短い募集期間を終え、2コースへのエントリーは330名!この状況下では、おそらく国内最多であろう参加者が集まり、開催を実現することになった。最多といっても、ライドを開催するフィールドの規模を考えれば、密にはならず、十分安全に楽しめる数だ。
参加者は全員検温を受けることが義務となった
受付を前に手指の消毒をする参加者
受付スタッフ全員がフェイスシールドを着けて対応。参加者もマスクの着用が求められた
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