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2021/10/27

P-Navi編集部

北海道北見ミントライド(前編)

北海道北見ミントライド(前編)

ここからは国道39号に出て、ランチの店舗を目指す。国道とはいえ、クルマが自転車との間隔をしっかり保ってくれるため、走行に不安はない。


花薄荷に到着。ここでお待ちかねのランチタイムだ

ほどなく、カフェレストラン「花薄荷」に到着した。テイクアウトのランチボックスをすでに注文しており、テラスでいただく予定だ。


受け取ったランチボックスを並べてみる。どれもおいしそう!


筆者はホットドッグをセレクト。ハーブ風味のパンに、大ぶりのソーセージがよく合う!

自転車を停め、ランチボックスを受け取る。今回は、サポートメンバーを含め、パスタ、ハーブパンのホットドッグ、ハーブパンのホットサンドをセレクト。皆、テラスに陣取り、空腹状態だったこともあり、いっせいに箱を開けてランチにありついた。「おいしい!」「いい香り!」声が上がる。ハーブを使ったメニューを提供する人気店で、パスタにもしっかりとハーブが生きているという。筆者が頼んだハーブパンのホットドッグは、パンに練りこまれたハーブが、ジューシーなソーセージをさっぱりとさせてくれ、絶妙だった。思わず一気に食べ終え、ホッと一息。自然の景観が楽しめるテラスで、満足できるランチだった。


開放感のあるテラスで、のびのびと食事。優雅な秋のひと時だ

デザートも定評のあるお店なのだが、本日の食後のお茶は、とっておきの場所に確保してある。遅れ気味な進行を取り戻すべく、お礼を言って、早々に店を後にした。

国道から田園風景を貫く道へと入り、青々とした畑と、葉の色を変えつつある木々とが織りなす美しい景観の間を抜けていく。ほんのりと汗ばむ、ゆるやかな上り坂だ。
最後は砂利道区間。もはや自転車に乗る気力はなく、自転車を押して上がる。見晴らしの利くエリアに差し掛かり、細い林道を抜けると、木々の間に立つ品の良いログハウスが見えてきた。
ここは「香遊生活」。北海道で、無農薬のハーブを80種類近くも自社栽培し、手摘みを行い、こだわりのハーブティーなどの製品を作っている。
カフェは、現時点ではフードの提供は休止中で、ドリンクに限定し、要予約で営業をしているそうだ。温かみがあり、心和む居心地のよいカフェスペースに誘導される。これまでの疲れもあり、テーブルにゆったりと座り、ハーブティーを注文した。


心を解きほぐすような香りが立ち上るハーブティー。自然の力がみなぎっていた

お二人はそれぞれ、ペパーミントやローズマリー、フェンネルを配合した「香貴」と、オホーツク カモミールにレモンバームやレモングラスを配合した「RESET」をオーダー。ほどなく運ばれてきたガラスのポットからは、ここまでの緊張をときほぐしてくれる、やさしいハーブの香りが立ち上っていた。


ハーブ類が並ぶ「香遊生活」店内

汗をかきながらたどり着いたはずなのに、温かいハーブティーが心地よく、じんわりと身体にしみていくようだ。「あれ、実は冷えてたんかな。からだがふわーっと温められるみたい」思わず里美さんが声を上げた。
「とてもパワーのあるハーブなので、お湯をつぎたしても1リットルくらいは飲めるんですよ」と香遊生活代表の舟山さんが教えてくれた。300mlあまりのポットだけで立ち去るのが惜しい。いつまでもこの心地よい場所に留まり、ティータイムを楽しんでいたい思いに駆られた一同だった。


香遊生活庭にて。すばらしい環境にみなうっとり。いつまでもここにいたい!

名残惜しく屋外に出て、改めてガーデンを見ると、紅葉した木々や、かなたに広がる景観が合わさり、極上の空間が広がっている。「1時間くらいはいないと、もったいないな」。誰かが、そうポツリと語った。

→北海道北見ミントライド(後編)に続く

画像:編集部

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