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2022/12/09

P-Navi編集部

レインボーブリッジを渡れ!レインボーライド

レインボーブリッジを渡れ!レインボーライド

ついに迎えたイベント当日は、あいにくの雨。天気予報も、この日の前後には快晴のマークが並んでいたのに、なぜかこの日1日のみ、気温も真冬なみに低く、終日かなりの降雨が予想されていた。もちろん、この最悪の天気予報を受け、雨と防寒対策は万全にしたものの、天気予報が外れ、雨が止んでくれることを祈りながら、早朝のお台場に向かった。


受付会場に向かう参加者


検温後、受付手続きに臨む

会場では、自転車を押し歩きする大量の参加者が受付エリアに向かっていた。新型コロナウイルスの感染防止策で、全員が検温をし、自転車を押してチェックゲートを越える。それぞれがエントリー時に、どこかのウェーブ(グループ)を指定されており、自分が該当するウェーブに整列する方式だ。筆者は第11ウェーブ。全カテゴリーのすべてのウェーブに、走行管理のボランティアスタッフが配置されており、ペースメーカーをするとともに、参加者が安全に走行できるよう、誘導してくれるそうだ。聞けば、講習会があり、そこに参加した上で、この日を迎えているという。頭が下がります!
そして、レインボーロングの参加者から順にスタートを迎える。先頭では、小池百合子都知事や、元F1レーシングドライバーの片山右京氏らがセレモニーを開催していた。


手を振ってスタートして行く参加者を見送る小池都知事(東京都提供)

誘導に従い、少しずつスタートラインに近づいていく。雨はさほど強くなく、参加者は皆、ワクワクした笑顔でスタートの時を待っていた。


誘導に従い、進みながらスタートの時を待つ

お台場海浜公園に入り、ついに第11ウェーブのスタートの時が来た!
スタッフの皆さんが笑顔で手を振り、送り出してくれた。これから、どんな景色が広がるのだろう?
うっかりキョロキョロ景色を見ていたら、ペースが緩んでしまい、「前方との間を空けすぎないでくださいね」と走行管理の方に声をかけられる。今回はこの主要ルートを交通封鎖しているため、時間管理は実にシビアなのだ。
ほどなく、レインボーブリッジに差し掛かった。入り口の料金所の電光掲示板には「ナイスライド!」のメッセージと自転車のイラストが表示されているではないか! 皆が指差し、歓声を上げていた。こんな表示機能があるとは知らなかった。
およそ自転車では誰も上ったことのないであろうスロープを、たくさんの自転車が上がっていく。「5%の勾配」が上れるかと、少し心配だったのだが、気分の高揚もあり、すんなりと上ることができた。上るにつれ、視界が開けてくる。


レインボーブリッジの上を走る。この日はメディアの取材・撮影も多く入っていた(東京都提供)

橋の上に上ると、まさに壮観! 曇天ではあったが、東京のランドマークとなる眺めを見晴らすのは初めての経験であり、あちこちから喜びの声が上がっていた。フレームで囲まれた車の中から眺めるのとは、まったく違う、格別な開放感だ。橋の往路は、品川埠頭や芝浦方面を眺めながら走る。橋の上を走ること自体が、とても気持ちいい。安全管理のため、両端に待機する無数のスタッフの方々が、「がんばってください」「気をつけて」と声をかけてくれた。
堅牢かつ、しなやかにそそり立つ橋の梁を見上げてみる。この角度から、レインボーブリッジを見上げることができるとは__感動の連続だ。走行中の手持ちでの撮影が許可されておらず、お伝えできないのが、非常に残念。
対向車線には、折り返しの参加者がやってきて、笑顔で手を振り合ってすれ違う。この日は、走行中ならマスクも不要であり、コロナ禍で人と人との交流が疎遠になっていた分、お互いの笑顔を見て、交流できる機会は本当に価値があったと思う。


ヘアピンコーナーを回る(東京都提供)

橋の対岸でヘアピンコーナーを回り、復路へ。今度は豊洲やお台場方面を見渡しながら走った。特徴のあるフジテレビ社屋を眺め、ガンダムについて語り、景観を堪能した。あっという間にレインボーブリッジパートは終了。だが、この後も未経験の道が待っていた。
東京港臨港道路南北線で海の森に向かう。こちらも、普段、自転車で走ることはない道だ。路面状態も良く、普段来ることはない倉庫街など、まったく観光地エリアと趣向が異なる景観が新鮮だった。


先にスタートしたウェーブの参加者とお互い笑顔で手を振ってすれ違う

東京港海の森トンネルへ差し掛かった。これまで一般の人間は、おそらく誰も自転車で中に入ったことはなかったであろう。自動車専用道のトンネルに自転車で入るのは、筆者も初めてでワクワクした。クルマの運転席からは見慣れた環境ではあるが、サドルの上から見ると、印象が違う! ここでも電光板が「グランドサイクルトウキョウ」とイベント名を流すなど、粋な取り計らいがあった。

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