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2022/12/09

P-Navi編集部

レインボーブリッジを渡れ!レインボーライド

レインボーブリッジを渡れ!レインボーライド

海の森公園の南部を走り、折り返す。再びトンネルを自転車で走ってみると、トンネルの出入り口には、それなりの勾配があることがわかった。海の中を通るので、考えてみれば当然なのだが……。レインボーブリッジの上りのみを心配していたのだが、実は終盤のこういう小さなアップダウンが効いてくる。
「クルマの道って、意識しないアップダウンが意外とあるんですね」
「きつい!」
などと、皆で笑い合った。エンジンが『自分』となったこの日は、発見も多かった。


お台場中心部に戻ってくる

大興奮のライドも、終わりに近づいてきた。交差点で遭遇する人も、手を振って応援してくれる。東京の中心街をイベントで走ることは非常に稀だが、東京でもこういう交流ができるものなのだ。何とも言えず、嬉しい気持ちもこみ上げてきた。


セントラル広場にフィニッシュする参加者(東京都提供)

最後は、紅葉に彩られたストレートを行く。MCの方のアナウンスに迎えられ、フィニッシュゲートをくぐった。距離としては長くはなかったかもしれないが、最高に楽しかった!
もう一度、受付ゲートに戻り、参加賞のBEAMSコラボのTシャツとサコッシュ、水を受け取って、この日のライドは終了。


フィニッシュ後は受付を行なったゲートで参加賞を受け取る(東京都提供)


BEAMSの撮影ボードの前で記念撮影する参加者(東京都提供)

聞けば、遠方からの参加者も多いようだったが、大満足だったようだ。


メインステージではライブイベントが開催された(東京都提供)


参加賞のTシャツを着てステージに立つジャングルポケットの3名と片山右京氏(東京都提供)

ゴール後は天候が悪化し、夕方予定されていたプロライダーを招いたクリテリウムのエキシビションレースも残念ながら中止となってしまった。それでも、ステージではCHEMISTRYのライブや、吉本芸人のステージなども設定され、参加者だけでなく、イベントを楽しむために訪れた人々も一緒に、この日を楽しんだ。


エキシビションレースは悪天候を受けキャンセルとなったが、今季JCLに参戦した各チームを代表する選手が登壇し、ロード競技のPR(東京都提供)


紅葉が美しいプロムナードを抜ける女子ロード日本チャンピオンの樫木祥子選手ら。解説で有名なオリンピアン、飯島誠さんの姿も(東京都提供)

このイベントのきっかけを作ったトライアスリートの白戸太朗都議によれば、今回は、まだ構想の第一歩だと言う。ウェア姿でライドにも参加しており「まだまだこのイベントは拡大しますよ!」と笑顔で語っていた。


この日はハンドサイクルもコースを走った(東京都提供)


安全走行のためのシミュレーションに参加する少年(東京都提供)


チャイルドトレーラーを引き、お子さんと走る参加者

このライドには、オリンピアンや自転車競技の各種目のトップライダーも参加するとともに、パラサイクリストも参加した。足の代わりに手でペダルを回すハンドサイクルや、視覚障害者の方でも前部の席に座るパイロットが操舵することで、自転車に乗ることができるタンデムは、都内ではまだ走行が許されていないが、この日はともにコースを走った。
すべての自転車が、ともに走り、「誰でも自分の力で進む自転車に乗る権利がある」ことを示し、同じ感動を分け合うことができたように思う。また、欧米ではスタンダードである「チャイルドトレーラー」の使用も、イラスト入りの紹介を交え、公式に認められた。「皆でレインボーブリッジを走る」という五輪のレガシーとしての象徴的な意味合いを超え、非常に重要な意義を持つ機会であったと感じた。
あいにくの天候にはなったが、多くのメディアでも報道され、自転車への注目も集まり、今後の理解が進むきっかけになってくれたのではないだろうか。来年の開催日程は発表されていないが、エントリー開始後、すぐに満員になってしまうのは確実だろう。興味のある方は、気をつけて情報をチェックしてほしい。来年は晴天のレインボーブリッジを走りたい!

記事中画像:東京都提供 編集部
トップ画像:東京都提供

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