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2023/03/15

P-Navi編集部

冬の絶景を走るスノーライド!

冬の絶景を走るスノーライド!

午後は公道を走って常呂遺跡のスポットをめぐる15km程度のスノーライドが企画されていた。ここには、日本で初めて販売されるe-ファットバイクも、スパイクタイヤを履いてラインナップに並び、皆、興味津々に試乗を楽しんでいた。協議の結果、脚力に自信のない女性陣が乗ることになったようだ。


日本に入ってきたばかりのe-ファットバイクBRONX TRX-2WD


「ネイパル北見」を出発!

準備をして「ネイパル北見」を出発し、一同は東へ向かう。この常呂エリアには、旧石器時代からアイヌ文化期まで、2800を超える住居跡などの遺跡が発見されている。今回は地域の北西部に点在する主要な遺跡集積スポットを中心にめぐる予定だ。
異常気象のせいで、交通量の多い道路にはほとんど雪がなく、雪を踏み締めるスノーライドの路面感覚が楽しめない部分もあったが、それでもやはり、雪に覆われたフィールドを眺めながら走るのは特別な体験だ。


交通量の多い路面は雪が溶けていたが、雪に覆われた周囲の景観は良好だ


慣れない路面もあり、時々停止し、状況の確認と遺跡スポットや歴史の説明があった

海沿いのかつて砂州だったエリアは、食料も水も豊富で、古代から住居好適地だったらしい。多くの住居跡が集中しており、ファットバイクで走り抜ける道の両端の森のほとんどが、過去の人々の住居が多く発見された土地、いわば「過去のムラ」だったようだ。そんな説明もあり、一同は感慨深く木々の間を覗き込みながら、バイクを走らせる。
そしてm、「栄浦第二遺跡」の見学路入り口でいったんストップ。バイクを置いて、中に入ってみることになった。この遺跡群だけでも、2000を超える竪穴住居の跡が発見されているそうだ。


「栄浦第二遺跡」の見学路ヘ。どんな世界が広がっているのだろう?

見学路に足を踏み入れると、左右の木々の間の雪原は、所々くぼんでいる。「このくぼみは、すべて過去の竪穴住居の跡なんです」と田中さん。見回すと、あちこちに数えきれないほどのくぼみがある。ここには主に縄文時代からオホーツク文化期(北海道特有の時代で、本州では古墳から平安時代ごろ)までの住居跡や墓などが見つかっており、多くの出土品も出ているそうだ。時代により住居の形やサイズが異なるそうで、眺めてみるとくぼみの大きさもまちまちだ。小さいものは縄文時代のもので、大きなものがオホーツク文化期のものなのだろう。


竪穴住居跡の数の多さと密集ぶりに驚く。大きな集落だったに違いない


くぼみの中に入り、当時の暮らしを思い浮かべてみる

参加者は、先人たちの暮らしに思いを馳せつつ、雪に覆われた美しい森の中の探索を楽しんだ。

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