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2023/05/19

P-Navi編集部

春の湘南おひとりさまライド(前編)

春の湘南おひとりさまライド(前編)

バイクにまたがり、再出発。海沿いの道を少し楽しんでから、次の目的地に向かうべく、再び内陸へ入る。一気に人通りが多くなり、車も渋滞して止まっている。この行列の先にあるのは、「鎌倉大仏殿高徳院」だ。混雑した駐車場に入るのに手間取っている車列を見ながら、スイスイと空いている駐輪場へ。


海を眺めながら、134号線を走る


駐輪場へ。フランスからの観光客もレンタサイクルで鎌倉めぐりを楽しんでいた

拝観料を払って、中に入る。春の景観の中に、大仏が安らいだ表情で、圧倒的なオーラを漂わせながら、穏やかに鎮座していた。大仏の高さは13.35m(台座込み)。近くで見ても、やはり大きい。建立当時そのままの外観を保っている非常に貴重な大仏だ。運慶系と、中国の宗の仏師の影響を併せ持つ「鎌倉らしい」大仏と言えるのだとか。「胎内拝観」として、大仏の中に入ることもできる。(胎内拝観料50円)


仁王門を越えて中へ


境内には、驚くほど訪日客が多く、多国籍の拝観者が大きな大仏を眺めていた


祈ったり、眺めたり、記念撮影を楽しんだりと、それぞれの方法で過ごす来訪者

この日は、各国から観光客が高徳院を訪れていた。タイ人だろうか、アジア系の家族が、大仏の前に膝を付き、ひれ伏すように参拝しており、同じ仏教でも、これほど違うのかと、改めて異文化を感じた。
国籍も年齢も問わず、皆が優しく目を閉じる大仏に敬意を払い、大きな声での会話を控えているようだ。先ほどまでの町の喧騒が嘘のように、境内は鳥のさえずりが聞こえるくらい静かだった。

春には桜、秋には紅葉と、四季折々の景観を楽しめるよう、植栽が施されているそうだ。鮮やかな黄緑色に彩られた新緑の境内も美しかった。


自然豊かな境内の散策も魅力的

高徳院を出ると、土産店が並び、一気に観光地の雰囲気に。通りにはスイーツなどの食べ物を売る店舗が並んでおり、気になったが、先を急ぐことにした。
再び、海沿いの134号へ出て、由比ヶ浜から稲村ヶ崎へ抜ける。多くのサーファーが波と戯れるビーチが広がるこの地域には、海に面したオープンカフェがよく似合う。アメリカの店舗やハワイアンテイストの店舗が並んでおり、まるでハワイに来たような感覚だ。テラス席では、すでに多くの人たちがランチやカフェを楽しんでいた。


岩山の間を抜ける。まるで遠くに旅行に来たかのようだ

走行はとても順調で、七里ヶ浜に差し掛かる。「鎌倉プリンスホテル」や「パシフィックドライブイン」、「世界一の朝食」で有名な「bills」など、有名な店舗が並んでいる。
どこかで、ちょっとドリンクでも楽しもうかな。江ノ電の線路と134号との間に挟まれたシャープな三角形の建物が印象的だった「Windera Café」に入ってみることにした。


「Windera Café」へ


すぐ脇を江ノ電が通り抜ける

自転車が見えるテラス席に座らせてもらい「Fujiyamaクリームソーダ」をオーダー。この134号は、富士山が見えることでも有名で、特に空気の澄んだ冬季は、くっきりとした富士山の姿を拝みながら走ることができる。
ほどなく、ソーダが運ばれてきた。
美しい! 末広がりの器に入ったスカイブルーのソーダの上には、雲のように真っ白なクリームがたっぷりとあしらわれ、その上にはバニラビーンズ入りのバニラアイスが乗せられ、てっぺんには、真っ赤なチェリーが色を添えている。モノトーンのシマ模様のストローがまたオツで、誰でも思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックさ。


運ばれてきた「Fujiyamaクリームソーダ」。晴れた日の富士山のよう!

この日は4月とは思えない夏日で、アイスもすぐに溶けてきてしまう。飲んでしまうのが惜しいくらいキレイなドリンクだったのだが、いただくことにした。まずは、ブルーのソーダから。少し酸味のあるソーダはさっぱりしていて、のどごしもよく、一気に飲んでしまったほど。コクのあるアイスと、甘さを抑えたふわふわのクリームもバランスが取れている。
心地よい海風を受けながら、しばらくオープンテラスでの時間を楽しんだ。

<後編は近日公開>

画像:編集部

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