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2023/05/22

P-Navi編集部

春の湘南おひとりさまライド(後編)

春の湘南おひとりさまライド(後編)

辻堂駅方面に向かい、東海道本線の線路を渡り、次の目的地へ。
お目当ての「みかん専門店 柑熟屋」に到着! 西湘地域の柑橘を扱う店舗だが、右側のスペースでは柑橘類を販売し、左側のスペースでは、柑橘を活かしたメニューを販売している。

みかん専門店柑熟屋
「みかん専門店 柑熟屋」。みかん色のバイクラックが嬉しい

左側のカウンターに行くと、ジュースやクレープ、パフェなどを提供しているようだった。悩んだが、たっぷりと柑橘を味わえる「みかんパフェ」をチョイス。オーダーすると、小柄な笑顔の女性店員が手際良くパフェを作りはじめる。
つやつやと輝く柑橘たちに目を奪われていると、「今日使っている柑橘類に関しては、説明がありますので、読んでみてくださいね」と掲示を指差して教えてくれた。その時期に旬な柑橘を選んで使っているらしい。

みかんパフェ
さまざまな柑橘類があしらわれた「みかんパフェ」。柑橘がこんなに濃く、おいしいとは衝撃だった

この日のパフェは、一番下に甘くてコクのある「寿太郎」が敷かれ、上には食感のある少し硬めの「レモン」のゼリーと「湘南ゴールド」のソフトクリーム。上には黄色い「ひょうかん」とオレンジ色の「不知火」、「清見」が並べられ、ドライオレンジとミントが飾られていた。

みかん専門店柑熟屋
店内にもかわらしい装飾が

正直、4月にフレッシュな柑橘のイメージはなかったのだが、柑橘のみずみずしいこと! ソフトクリームに負けてしまうのではないかと懸念していたが、柑橘のおいしさが際立っており、むしろ競り勝つレベル。ひとつひとつ甘味や酸味のバランスも、食感も異なっていて、柑橘ばかりでも、飽きることはない。皮の剥き方もうまくて、プリッとした食感も衝撃だった。夢中になって食べてしまった。これで650円は、安い。
あまりのおいしさに感動して聞いてみると、「不知火や清見など、今が旬な柑橘もあるんですよ」と笑顔。知らなかった!
4月下旬あたりからは、かき氷も登場するようだ。正直、何度でも来たい。感動を噛みしめながら、住宅街を抜け、海沿いの134号へ戻る。

134号は「ナショナルサイクルルート」に指定されている「太平洋岸自転車道」の一部で、路面上には、青い矢羽が引かれている。ドライバーも自転車の存在に慣れているようで、混んでいるエリアでも、気持ちよく走れた。
スマホのマップを再確認すると、134号に並行して伸びるビーチ沿いのルートも表示されているではないか。気になって、こちらのルートに行ってみることにした。入り口を見つけると、「茅ヶ崎市東海岸『鵠沼海岸→柳島』」の文字と自転車マークが描かれた看板が立っていた。

茅ヶ崎市東海岸
134号と並行して走る道を発見。行ってみることにした

中に入ってみると、手前に自転車と歩行者用の道が伸びていて、サーフボードを持ったサーファーがビーチクルーザーで行き交っていた。道には砂も多かったが、この日のe-bikeのタイヤなら問題はないだろう。サスペンションも付いているので、多少の荒れた路面なら快適に走れるはずだ。
歩行者も多く、地域の流儀がわからないので、邪魔にならないよう気をつけながら、ゆっくりとバイクを走らせる。砂で覆われた道を行くのも、稀な経験で、楽しい。視界に広がるビーチの景観を楽しみながら進む。

茅ヶ崎市東海岸
少しうねるように配置されている部分もあり、冒険のようで楽しかった


砂に埋まっている!と思わず笑ってしまったけれど、地元の人は当然の表情で通過。筆者も何食わぬ顔で通過した

まだ道は続いているようではあったが、134号に戻り、この日最後の立ち寄りスポット「柳島スポーツ公園」を目指した。

柳島スポーツ公園
「柳島スポーツ公園」に到着

「柳島スポーツ公園」は「太平洋岸自転車道」の神奈川県内のゲートウェイ施設に指定されており、自転車店もあり、休憩や食事を楽しむことができる施設だ。ランチを食べていなかったが、ずっと食べ続けている感もあり、2階の「柳島キッチン」で軽食をテイクアウトし、外で軽く食べることにした。

柳島スポーツ公園
珍しいブルーに塗られたトラック。選手の気持ちが落ち着いてしまい、好タイムが出ないという噂もあるらしい

ここで選んだのは「鶏ベジサンドウィッチ」。珍しいブルーの陸上競技用トラックを眺めながら、サンドウィッチにかぶりつく。たっぷりの色鮮やかな野菜と、塩麹に漬けた柔らかい鶏胸肉が入った分厚いサンドウィッチは、食べ応え十分! ボリューミーだが、ヘルシーで、気持ちよく食べられる。

鶏ベジサンドウィッチ
野菜がたっぷり入り、ボリューミーながらさっぱりといただけ「鶏ベジサンドウィッチ」

ここからは、ゴールを目指そう。
公園沿いに北上し、小出川を渡ってから、1号線へ。相模川を渡れば、平塚だ。平塚エリアの「KUROAD」のステーションに向かった。

KUROADステーション
バイクを平塚のKUROADステーションに返却。操作はスマートフォンのアプリ上のみで完結する

ホテルの中にあるステーションに到着。貸し出し用バイクは、出はからっていたが、ラックが空いてさえいれば、返却には問題なし。返却手続きをし、この日のライドは終了した。駅まで散策して、帰ろう。
走行距離にして25km程度だが、鎌倉から湘南、藤沢、茅ヶ崎を抜けて走るルートは、海、山、市街地と、景観も美しくて、地元の皆さんの暮らしぶりも素敵で、豊かな気持ちにしてくれる大満足のライドだった。
今度は、シェアサイクルを使って、鎌倉を旅してみようかな。この日の思い出を胸に、次の構想にも思いをめぐらせながら、家路についたのだった。

画像:編集部

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