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2021/06/12

Yusaku Koshow

古性優作の「KOSHOW TIME!」

古性優作の「KOSHOW TIME!」

みなさん、こんにちは。競輪選手の大阪100期、古性優作です。今回からチャリロトのパーフェクタナビでコラムを書かせていただくことになりました。初めての経験なので、何を書いていいか分からないところもありますが、少しでも楽しんでもらえたらと思いますので、よろしくお願いします!

■5月の全プロ記念競輪を振り返って

次の高松宮記念杯に向けて、とても大事な開催だと思っていて、しっかりと次に繋がるレースがしたいという気持ちで2日間のレースに挑みました。全プロの優秀戦は、メンバー的にもG1の準決勝より、たぶんレベルが高い。しっかりとタテ脚で勝負して、良い着が取れれば自信になるかなと思っていましたが、展開的にもタイミングが合ったところだったので、関東ラインの番手で勝負する形になりました。理想を言えば、1コーナーで仕掛けたら、連携した東口(善朋)さんと決まる確率が上がったとは思います。ですが、自分だけ1着になってしまったので、そこは反省点。松浦君、郡司君なら1コーナーや1センターで仕掛ける脚がある。今の僕は、そこが課題です。レース判断は大丈夫ですが、タテに踏むポイントがズレているんだと思います。


全プロ記念競輪のSPR賞。5・古性選手は先行勝負に出る。

2日目のスーパープロピストレーサー賞は、車番的にも、ほぼ後ろ攻めになるなと思っていたので、一回、前を切ってからのレースかなと思っていました。松浦君が中団外並走していたのも分かっていたので、感覚的にはラッキーな展開。そこから自分が持つ距離で駆けたのですが、捲った松浦君が強かったです……。自分の脚力不足を感じましたが、そこは今、強化している部分。今後は克服していけるかなと思っています。

■地元・岸和田で開催されるG1高松宮記念杯

毎年のことだとは思うのですが、高松宮記念杯は気負い過ぎている感じがあります。全部のG1が特別なレースなので、「宮杯だから」という感じは持っていないのですが、結果が出ていません。実は高松宮記念杯だけ、G1の中で決勝に乗っていないんです。地元で開催されますし、やっぱり自分の中で気負っているだけなんだろうな、とは思っています。いつも通りに走ったら、結果も付いてくるはず。自分のできることは限られていますし、開催に入ってしまえば、なるようにしかならないので、しっかりと自分の能力や持ち味を100%を出せるようにしようと、今は考えています。初タイトルの話はいつも出ますが、いつも通りに走らないと、遠のいていくものだと思っています。タイトルの話題が出るのは、そこに自分が近づいてきている証拠だとも思っているので、期待に応えられるように頑張りたいです。

■理想のスタイルを追い求めて

戦法についても、今の考えを書きたいと思います。自分の性格的には、番手で援護する方が好きなのは好きです。番手の方が力が出るタイプだと思います。BMXの時も、最初から先頭に出るのではなくて、後ろから抜いていくタイプでした。ただ、現状の近畿地区は、まだ苦しい時期だと思いますし、今は「自分がラインの前で盛り上げていきたい」という気持ちが強い。もちろん、近畿地区をガンガン引っ張って、盛り上げてくれる若手が出てきてくれることが、一番嬉しいことです。特に大阪から出てきてほしいという気持ちが凄くあります。先行選手がいる地区は、先行選手が育つと言われていますが、自分も先行しているのを後輩に見せられていないので、そこは難しい部分もありますが……。


近畿には脇本雄太さんがいますし、もしかしたら若手にとっては目標が高すぎてしまうかもしれませんが、そこを目指して頑張ってほしいです。脇本さんについては、本当に自分を成長させてくれたと思っています。もっと決勝で連携したいですし、番手を回るなら、脇本さんにとっても安心感がある選手でありたい。今は脇本さんが強すぎて仕事をするというよりは、まず付いていくことが第一。そこからプラスアルファで番手の仕事もできるようになれば、もっともっと信頼関係が出てくる。そこまで、頑張りたいですね。

■地元G1は、ぜひ応援を!

岸和田バンクは2年くらい改修工事で使えなかったので、岸和田でのレース自体が久しぶり。すごく楽しみにしています。以前の様なボコボコもなくなって、色も変わって、視覚的にも、走っている感触的にも気持ちよくなりました。レースを見る側にも、見えやすくなったと思いますし、そこも楽しんでもらえたらと思います。高松宮記念杯の4日間は一生懸命に走って、一番良い景色が見られるように頑張るだけです! 応援よろしくお願いします。

【略歴】

古性優作(こしょう・ゆうさく)

1991年2月22日生 大阪府出身

2006年から2008年までの3年連続で全日本BMX選手権大会を優勝。
2011年7月に第100期生として岸和田競輪場でデビュー。2014年11月松戸競輪場でS級初優勝すると、2016年12月には地元の岸和田記念でG3初優勝。さらに2019年2月の静岡記念で通算5回目のG3優勝を果たしている。あらゆる展開に対応する変幻自在の走りが魅力で、初のG1タイトル奪取が大いに期待されている。

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