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2021/06/15

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 87 Hunting

色々あって2週間の休暇をいただきました。木三原です。しかし、慣れない休みに暇を持て余しております。
休みに入ってすぐ「スマホだこ」ができました。いつもスマホを持つ左手の薬指の付け根あたり。休みなのをいいことにAmazon、楽天、ファッション通販サイトを巡回し(しかも、いいタイミングで送料無料とかスーパーセールとかをやっているんですよね……)、漫画を読み漁っていたら、ものの数日でできた「たこ」。これはいかん!と、スマホを手放し、昨年の緊急事態宣言の頃、手に入れた任天堂switchを取り出してやってみたり、YouTubeを見てみたりしていたら、今度は目の使い過ぎで頭痛に悩まされギブアップ。休日の使い方がなんて下手なんだと思い知らされたわけです。
だってね、私の休日と言えば、寝るか、競輪しているかの2択なんですもん。これという趣味もなく、休みの日はチャリロトを開いて競輪を買う。これが普段の休日。競輪は趣味じゃないの?と思われるかもしれませんが、日常に組み込まれすぎていて、もはや趣味とは言えないでしょう。
ということで、たまの休日。ちょっといつもと違うことをしてみようと、あれこれやってみるわけです。そうすると、通販でガバガバ買い物をしはじめ、漫画も買うし、ゲームも買うし、挙句いつものクセで競輪も買う始末。しかし、「伊代野~! 小原~! 藤井~!!!!」と、あっという間にマイナス5千円の負けを抱え、G3のオープニングから3連敗して、ようやく我に返りました。
「そうだ、私はしばらく無職だ!」と__。
いつの間にか手に持っていたスマホを再び手放し、何をするにしてもお金がかかるなあと困り果て、仕方がないからベッドで眠くもないのに目を閉じたのでした。

しかし、幸か不幸か、私は競輪から離れられないようです。関係各所に連絡を入れる中、お世話になっている先輩から、こんなLINEが届くのです。
『次は、町田くん♡』
そんなハートマークつけて言われたら、出走表を確認しないわけにはいきません。
「え、これ番手ついていけますよね?」「3着おいしいとこあるのかな?」
先輩の一言で、完全に競輪の世界にカムバック。あれよあれよと、チャリロトにログイン。「3着はラインで決まるより、ちょっと変われば10倍はつくなあ」なんて思っていたら、アッという間に購入完了。
わー!ノセられちゃった!と思いつつ、誰かと話ができるのが楽しかったのも事実です。先輩とはそのレースのことから最近の車券成績まで話が広がり、しかも! 結果、車券が的中! マイナスがプラスに転じ、もしや先輩は幸運の女神?!などと最高に楽しいやりとりを、離れていながらもすることができました。
以前からこのコラムにも書いていますが、私の中で「ギャンブルとは孤独なもの」。真のギャンブラーは、いつもひっそり孤独に戦っているイメージです。ですが、私にとって競輪は真逆な存在なのだと、今回感じました。いつでも、どこにいても、競輪をきっかけに誰かと会話が進んでいく。そんな風にコミュニケーションをとるためのツールとして、今の私の中に競輪があるのだと気づきました。本当は人見知りだけど、競輪の話をしていたら楽しくていつの間にか心を開いている。そんなこともよくあります。競輪はギャンブルでもあり、娯楽でもありますが、今の私にとっては自分を表現し、誰かと繋がっていくためのコミュニケーションツールなのです!
しばらく孤独なギャンブラーをやってみたけど、やっぱり私はみんなとワイワイ競輪を買うのが好きです。当たっても外れても、ああでもない、こうでもないと誰かと言い合いたいし、レースまでのワクワクを一緒に共有したい! これからも、そんな風に競輪を通じて、色んな人と繋がっていきたいと改めて感じました。

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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