競輪にハマった理由は…「ラインの絆」

どーも、ストロベビーの生いっちょうです。

先日、家でタバコが切れたので、コンビニへ買いに行こうと思い、５歳の娘に
「何かいる？」
と聞いたところ、
「グミ買ってきてくれたら、今日は帰っていいよ」
と言われました。
同じ家に住んでいるはずなのに（泣）。

さて、前回のコラムでは「競輪との出会い」を書きましたが、まさか一発目の競輪でハマらなかった（現場の空気も微妙だった笑）我々に、どこがそんなに良かったのか？　また競輪のお仕事が入るのです。

吉本興業からは、
「〇〇に〇時入り　内容：競輪関係」
ぐらいの情報量。

行ってみると、「55時間缶詰め競輪生活」という台本を渡されました。意味がわからないまま、漫画喫茶の1室に通される我々。55時間、缶詰め、漫画喫茶……嫌な予感しかしない。そして、その予感が的中。まさに朝から晩まで55時間（3日間）、漫画喫茶の一室から、ずっと競輪をやるのをニコ生で放送するというものでした。古きよき時代、規模の小さな電波少年。さすがに競輪が全く分からない我々だけじゃ、55時間もたないということで、MC兼先生役でいたのが、あかり姫こと武田あかりさん。

そして、記憶にある中では初めてのニコニコ生放送。リアルタイムでお客さんの反応がわかるという辛さ。車券という言葉にも慣れておらず、馬券と言ってしまい、リスナーから総攻撃を食らったのは良いトラウマです（笑）。そんな中、先生役の武田あかりさんは、とても優しく競輪の見方、予想の仕方、そして選手の特徴を教えてくれました。

僕が一番興味を持ったのは、競輪にハマった理由といっても過言ではない、ラインの『絆』の話。そこまで僕が持っていた「皆が皆、それぞれ1着を狙って走っている」という概念をぶち壊し、「チーム（ライン）で戦っている。チーム（ライン）のために時には犠牲になる」というのを理解できてからは、ハマるまで早かった＿＿。
元々、高校大学とラグビーをやっていた自分には『チームのために戦う精神』が叩き込まれていたので、すんなり受け入れられました（笑）。

余談ですが、ラグビーやっていた人は、競輪にめちゃくちゃ合っていると思います。ラグビーは皆が皆、トライを取りに行く訳ではなく、それぞれの役割をこなし、トライを取る役割の選手がトライを取る。試合中に一度もボールを触らない選手がいるくらい、チームのため、徹底的にプレイをするんですよね。そして、仲間がトライを決めた時には、あたかも自分がトライ決めたかのように喜ぶ。なので、ラグビーの得点王はサッカーほど称えられないんです（もちろん凄いことですが）。目に見えないMVPがいるのが、競輪とラグビーの共通点の一つだと思います。

あと、共通点は初心者泣かせのルールの分かりにくさ（笑）。
ちなみに、ラグビー経験者は、ペットボトルをレジ待ちの時にスクリューで回しがちです。
……完全に余談でした。
チーム戦を理解すれば、人がやっている意味、人同士がチーム（ライン）を組む意味も分かってきます。もはや、これは心理学だ！！

それまでは予想をする時、どっちのラインが強いか（速いか）に重きを置いていたのに、それからは、強いラインに対して、「力が劣るラインは、どういう作戦で来るのか」を推理するようになり、それがまためちゃくちゃ面白かった！　今まで白黒だった競輪の見方が、一気にカラー8Kになった感じでした。
あのバイト先の鈴木さん（仮名）が言っていた「命の次に大切なお金を、マシンや畜生に賭けられねー！！」って、もしかしてこの事かと！！

一個わかると、全ての辻褄が合ってきます。
着順ではわからない貢献度が、レースを見ていると見えてきます。

いやー、ハマった、ハマった！

トドメは、当時「怪物」の名前をほしいままにしていた深谷知広選手のレースを見てしまったことで、ガッチリとハートは持っていかれました（笑）。
55時間の競輪缶詰め生活後、苦行の果てに外に出ると、全ての色が数字に見え、全ての数字が買い目に見えるようになり、バイト先で競馬の話になると、馬券のことを車券と言い間違えるオレがいました（笑）。

多少ぶっ飛んではいましたが（笑）、武田あかりさんがいなかったら、ここまで競輪にハマっていなかったかもしれませんね。

（つづく）

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ストロベビーの「誘導員が一番強いときあるよね」
ディエゴさん担当回はこちらからご覧ください。